2007年3月6日(火)「しんぶん赤旗」

道政に「福祉の心」戻そう

札幌で志位委員長が訴え

参加者「よし、やるぞ」


 五日夜、札幌市で志位和夫委員長を迎えた日本共産党演説会が開かれました。雪から雨に変わった豊平区の月寒(つきさむ)グリーンドームには、札幌をはじめ小樽、旭川、苫小牧など、道内各地から五千人を超える人たちが足を運びました。


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(写真)札幌市で5日、志位委員長を迎えて開かれた演説会に、 悪天候のなか5千人以上がつめかけました

 志位氏の訴え、紙智子参院議員や宮内さとし知事予定候補、道議・市議予定候補の熱い決意表明に、大きな拍手と声援がわき起こり、二大選挙勝利へ「よし、やるぞっ!」の熱気があふれました。

 志位氏が国会で安倍首相を追及したときに使ったパネルも使って、「OECD(経済協力開発機構)諸国のなかで、税と社会保障によって子どもの貧困率を増やしたのは日本だけです。お金のない人から吸い上げて、お金持ちに注ぐ。逆立ちしているのです」と批判すると、大きくうなずきながら聞き入っていた会場から「そうだっ」と掛け声が起きました。

 自民・公明政権の国の悪政の矛盾が最も集中して現れているのが北海道です。

 志位氏は道政の問題で、与党の自公両党が住民の暮らしを守るべき自治体の役割を放棄し、民主党も庶民大増税や大企業への補助金ばらまきなど重要な問題で自公と同じ立場をとってきたことを指摘。「北海道政にないのはお金じゃありません。自公民が持っていないのは『福祉の心』です。日本共産党を伸ばして、道政に『福祉の心』を取り戻そうではありませんか」と呼びかけると、ドームの高い天井にこだまする拍手がわき起こりました。

 志位氏は夕張市の財政破たんが石炭つぶし政策という国策が招いたものであると事の本質を解明。「たとえ財政再建団体となっても、住民は憲法のもとにある。住み続けられる夕張を、の運動を全国の人たちと連帯して起こそう」と訴えました。

 そして日本共産党の議席が、(1)道政に「福祉の心」を取り戻すたしかな議席(2)北海道経済を立て直すもっともたしかな議席(3)国による地方自治と地域社会の破壊から住民と地域を守る議席(4)不正・腐敗をただす正義の議席―であると解き明かしました。

 夕張などの炭鉱で働いてきた男性(74)=苫小牧市=は、「夕張問題は国の責任が大きい。年金は削られ、介護保険や国保の負担は増えて、年金だけでは老人ホームに入れない人もいる。弱いものいじめの自民党政治を変えるため、共産党の議員を増やしたい」と話していました。