2007年3月10日(土)「しんぶん赤旗」

都知事選をたたかう基本的立場について

都道府県委員長会議 報告で志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長は、九日の党全国都道府県委員長会議での報告で、東京都知事選をたたかう党としての基本的立場についてのべました。

 第一は、石原都知事への批判を、それを支えてきた自民、公明、民主、生活者ネットなど「オール与党」への批判と一体におこなうことです。

 志位氏は、「オール与党」について、石原都知事の福祉切り捨て、巨大開発推進、憲法と民主主義否定、都政私物化という暴政の「共同責任」を負っていると指摘。選挙直前になって石原都政批判を強める民主党について、「そのことへの反省ぬきに、選挙目当てに『野党ポーズ』をとることは、都民を欺く行為だ」と批判しました。

 第二は、石原都政の罪悪のなかでも最大のものは、福祉切り捨て、巨大開発推進という「逆立ち」都政をおしすすめたことにあり、これを大本から変える立場、政策、資格をもつのは、政党では日本共産党だけであり、候補者では無党派の人々と日本共産党が共同で推薦している吉田万三氏しかないということを堂々と訴えてたたかいぬくことです。

 志位氏は、都知事選に出馬表明した浅野史郎前宮城県知事について、知事時代の「実績」にも言及しました。冷酷な福祉切り捨てと大型開発優先の「逆立ち」県政を、自民、民主、公明、社民の「オール与党」に支えられておこなったという点で、「石原知事とまったく同じ流れのなかにいる人物だ」と具体例で比較しながら批判。浅野氏が、石原都政を大本から変える立場をもちえず、「逆立ち」政治を推進した知事という基本点では「よりまし」ともいえないとして、吉田氏の勝利のために全国からの支援を訴えました。