2007年4月22日付「しんぶん赤旗」に掲載

暮らし守る議席なんとしても

一票争う大激戦 最後まで支持広げて

日本共産党 各地で全力


 いっせい地方選後半戦の市区町村長・議員選、福島、沖縄の参院補選は、きょう二十二日が投票日です。後半戦は、候補者を大幅に増やした民主党が「野党ポーズ」をとり、公明党は卑劣な反共デマ宣伝と妨害を強め、“共産党締め出しシフト”も強化されるなか、どこでも他党・他候補と一票を奪い合う激烈なたたかいになっています。「党の議席は命綱」と全国各地の党員、後援会員、支持者らは二十一日、電話で、対話で、街頭で、最後の最後まで訴えを広げました。志位和夫委員長は千葉県船橋市、市田忠義書記局長は東京都中央区で最後の訴え。約千四百人の候補が先頭にたち、町のすみずみにまで、「住民のくらし・福祉の願いを議会に」「憲法九条・平和を守りぬこう」の声を響き渡らせました。


志位委員長、千葉・船橋市で

 志位委員長は、定数五十に六十六人が立候補する大激戦の千葉県船橋市議選の応援に入り、「大激戦・大接戦です。共産党候補八人全員当選のため、最後までご支持の輪を広げてください」と呼びかけました。事務所を激励し、候補者と商店街を歩き、つじつじで街頭宣伝をするなど、最後まで訴えぬきました。

 「地元・船橋市のみなさんには初当選以来、お世話になっています」と志位氏。「自公民『オール与党』の船橋市政は福祉に冷たい。一人親家庭への独自手当もバッサリ削ってしまった。一方で、船橋駅南口フェイスビルは大赤字で税金を投入しています。私も市民として腹立たしい」とのべ、「『オール与党』の『逆立ち』政治をただして、市政に福祉の心をとりもどそう」と呼びかけました。

 志位氏は、「定数五十に八人の共産党市議団。二割に近い比重をもち、市政を動かす力を発揮しています」とのべ、二つの点をあげました。

 第一は、議会を議会らしくしてきたことです。「議会運営委員長は共産党議員。市の行政計画を事前に議会に報告させる仕組みをつくりました。政務調査費の領収書つき公開も実現しました。チェック機能を格段に強くしました」と紹介しました。

 第二は、市民要求の実現です。「市議団が八人になった一九九九年以来、国保料の値上げをストップしてきました。今度は一万円の値下げをさせましょう」と呼びかけた志位氏。「八人の共産党候補者の一人も落とすわけにはいきません。最後までご支持の輪を広げに広げぬいてください」と力を込めました。

市田書記局長、東京・中央区で

 「一票争う大激戦。支援の輪を広げ抜いてください」。市田書記局長は、東京・中央区の五カ所で終日、佐藤たつお区長候補(革新無所属、日本共産党推薦)と日本共産党の現職五候補への支持をよびかけ、政党カーのデッキから候補者とともに手を振って支援を訴えました。

 市田氏は、中央区には四百五十億円もの積立金があり、これを福祉、教育に使えば、保育園や特別養護老人ホームを建設でき待機児を解消できるとのべ、「中央区に足りないのは区民を思いやる『福祉の心』だ。そんな冷たい区政を支えてきた自民、公明、民主の『オール与党』がいま、子育てだ、介護だ、福祉だというのは区民を欺くもの」と批判しました。

 また、日本の台所・築地市場の移転問題について、「市場出身で市場を知り尽くしている佐藤区長候補と日本共産党の区議候補五人全員当選で、築地市場の存続、現在地での再整備を実現しよう」と呼びかけました。