2007年3月25日付「しんぶん赤旗」に掲載

福祉最下位の千葉県政転換へ

共産党の議席増を

志位氏訴え


 いっせい地方選の県議選告示を目前にした二十四日、日本共産党の志位和夫委員長は千葉県内を駆け巡り、「オール与党」と対決し、くらしと憲法を守る日本共産党県議の再選(浦安市、船橋市)と議席奪還(柏市、市川市)を訴えました。聴衆は四カ所で二千人にのぼりました。

 柏市では、聴衆が沿道から駅前のデッキまで鈴なりに。加藤英雄県議候補は「福祉予算最下位の県政をかえるには、議席を『オール与党』に独占させるわけにはいかない」と訴えました。市川市では、岡田幸子県議候補が「教育の予算を増やし、三十人学級実現を進めていく」と訴えました。

 浦安市で小松あつし県議は「県民をいためつける県政を変えるため、県議会で働かせてほしい」と訴え、船橋市で丸山慎一県議は「巨大開発はとどまることを知らない。共産党と県民の皆さんの共同でゆがみをただそう」と支持を訴えました。

 志位委員長は、千葉県議選の争点はズバリ、自公民「オール与党」か、唯一の野党として県民の声を届ける日本共産党かだとのべ(1)福祉とくらしを良くする(2)税金のムダづかいをただす(3)憲法擁護と平和を―の三つの願いを日本共産党に託してくださいと訴えました。

 くらしの問題で志位氏は、千葉県は一人あたりの民生費(福祉費)、老人福祉費、児童福祉費がともに全国最下位だと総務省統計から指摘され、堂本暁子知事は「残念、無念だが仕方ない」と居直っていることを紹介し、「千葉県は一人あたり住民税は全国五位の高額です。仕方が『ない』のではありません。『ない』のは『福祉の心』です。共産党の勝利で『福祉の心』をとりもどそう」と呼びかけ、さかんに拍手を浴びました。

 志位氏は、庶民大増税、国保証取り上げ、県立高校つぶしの問題で自公民「オール与党」県政を批判。「自治体は国の悪政の下請けではない。住民自治の福祉の機関です。共産党を伸ばして本当の自治体をとりもどそう」と力を込めました。

 「県民の宝・日本共産党の議席を」と訴える志位氏に、どこでも声援が飛びました。

 後藤征子さん(69)=柏市=は「介護保険料の支払いで市役所に相談に行ったら、『もう一つ仕事をしろ』と言われました。弱い者に冷たい政治をかえる話に涙が出ました」と話しました。