2007年3月26日付「しんぶん赤旗」に掲載

ムダ遣いやめ、くらし・憲法守れの願いを共産党に託して

志位委員長が訴え

兵庫・神戸、尼崎で


 日本共産党の志位和夫委員長は二十五日兵庫入りし、神戸市元町大丸前で議席確保・前進をめざす市内の県議候補と全神戸市議候補を、尼崎市JR尼崎駅前では定数七(一減)のもとで現有議席確保めざす二候補、宝塚市、西宮市、伊丹市の三候補を応援しました。大丸前は二千五百人、JR尼崎駅には千二百人の聴衆が集まりました。

 志位氏は、兵庫県議選、神戸市議選は、自公民「オール与党」か、「住民が主人公」を貫く日本共産党かこそが対立軸だとして、(1)福祉と暮らし(2)税金のムダ遣いストップ(3)憲法擁護と平和―の三つの願いを託してほしいとよびかけました。

 福祉の問題で、県内の国保証取り上げが千三百世帯(〇一年)から九千三百世帯に急増していることを告発し、神戸市の負担金を三年前の水準に戻すだけで国保料を年一万円以上減らせられると強調。中三までの医療費無料化・三十人学級を求める「こども署名」が六万筆集まり、医療費助成と三十五人学級が小三まで拡充されたことをのべ、「署名をもっと集め、共産党議員を増やして、中三まで充実させよう」とよびかけ、「兵庫から、春を呼ぶすばらしい躍進を」と訴えると、大きな拍手に包まれました。

 大丸前では西ただす神戸市議候補、今井まさこ県議候補が、JR尼崎駅前では宮田しずのり、ねりき恵子県議候補がそれぞれ訴えました。

 今回が初めての投票という神戸市須磨区の女性(21)=フリーター=は大丸前で、「お話を聞いて、選挙で共産党に入れてやる!って情熱がわいてきました」と話していました。

大阪・東大阪で

 二十五日兵庫から大阪入りした志位委員長は、東大阪市(府議定数七)の布施ビブレ前では、小林隆義、くち原亮の両府議候補らとともに約二千人の聴衆を前に訴えました。

 志位氏は、府議会の自民、公明、民主の「オール与党」が高すぎる国保料を払えない人から国保証の取り上げを府に迫ったと指摘。昨年民主市政をとりもどした東大阪市の長尾淳三市長が国保料負担軽減などを予算に盛り込み、国の悪政から住民のくらしを守る方向に踏み出そうとしているとのべ「共産党の二議席は、府政に市民の願いをとどけるかけ橋になると同時に、長尾市政を前進させる二議席です」と力説しました。

 東大阪市の男性(74)は「年間三十五万円の国保料は高すぎる。府政の『オール与党』と毅然(きぜん)とたたかう共産党に伸びてほしい」と話していました。

大阪・堺で

 志位委員長は、陸橋にすずなりになった堺市の南海堺東駅前では二千人を前に、せりう幸一府議候補、宮本たけし参院大阪選挙区候補らと立ちました。同市は政令市になって初めての選挙で、日本共産党は府議選で定数一―二の五選挙区に五人、市議選は七選挙区に十人が立つ予定です。

 志位氏は、大阪府議会とともに堺市議会も自公民「オール与党」のもとで、一人当たりの国保料や介護保険料、下水道料金が政令市トップで住民に追い打ちの負担増をかぶせていると指摘。「自治体を国下請け機関から、本当の住民自治の機関につくりかえましょう。共産党をのばして『福祉の心』をとりもどしましょう」と訴えました。

 堺市西区の女性(60)は「税金のむだづかいをする府政や市政の『オール与党』はひどい。共産党にがんばってほしい」と話していました。