2007年5月23日(水)「しんぶん赤旗」

今こそ 確かな野党・共産党前進を

参院選へ全国遊説開始 大阪演説会に8千人

貧困・格差打開、改憲派に痛打を

志位委員長が訴え


 七月の参院選勝利をめざす日本共産党の全国遊説がスタートしました。二十二日夜、大阪府立体育会館(大阪市浪速区)で開かれた演説会には、町会長、建設業協会、会社社長など保守・無党派の人びとに広く呼びかけるなか、府内各地から二階席までいっぱいの八千人が参加。志位和夫委員長は、貧困と格差打開の政治への転換とともに改憲派を追いつめる国民多数派の形成へ「いまこそ必要、たしかな野党」と日本共産党の躍進を訴えました。


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(写真)志位委員長を迎えて開かれた大演説会=22日、大阪市

 志位氏は、比例代表で六百五十万票以上を獲得して山下よしき氏ら五人の比例候補を勝利させ、定数三の大阪選挙区では「弱きを助け巨悪に立ち向かう」政治家、宮本たけし氏を再び国会に送ってほしいと訴え。「大阪のためにも日本のためにも、宮本さんと山下さんの議席を復活させてほしい」とのべました。

 志位氏は、貧困と格差を打開し、改憲派に痛打を与えることが参院選での焦点と指摘し、そのためにも日本共産党が前進することが必要だと強調。日本共産党の議席の値打ちをいくつかの角度から解明しました。

 日本共産党の参院の議席が一つ増えれば本会議質問や党首討論ができ、二つ増えれば議案提案権がもてることを示し「政治は確実に変わります。日本共産党を前進・勝利させてください」と訴え、大きな歓声と拍手を受けました。

 弁護士の渡辺和恵さんが「憲法を死守し、女性の権利、平和を守る願いを日本共産党に集めきりましょう」とよびかけました。

 宮本参院大阪選挙区候補は「大阪の議席を奪還し、悪政すすめる自民・公明、そして民主に審判をくだし、私を再び働かせてください」とのべ、山下比例代表候補は「改憲勢力をギャフンといわせ、逆立ち政治をただせる日本共産党に大きな支持をお寄せください」と訴えました。

 大阪市西淀川区から来た医療事務員(29)は「志位さんの演説はパワフルだった。戦争に向かう流れがつくられているけれど、何としても平和憲法を守りたい。くらしの問題にもしっかりとりくんでいるのは共産党しかない。この党に大きくなってほしい。自分もがんばりたい」と話していました。