2007年5月26日(土)「しんぶん赤旗」

革新の伝統と底力で
比例5人と成宮さん勝利を

京都・演説会 志位委員長が訴え


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(写真)志位委員長を迎えて開かれた日本共産党大演説会=25日、京都市・みやこめっせ

 参院選勝利をめざす日本共産党大演説会が二十五日夜、京都市内の「みやこめっせ」で開かれました。市内と口丹、乙訓の両地域から貸し切りバスなどで四千人が参加。志位和夫委員長が、井上さとし議員はじめ比例五人、選挙区では成宮まり子候補の「二つの勝利」を、京都の先駆的伝統をいかして勝ち取ろうと呼びかけました。

 志位委員長は、「貧困と格差」問題、改憲問題という二大争点について訴え、「たしかな野党」・日本共産党の議席の値打ちを縦横に語りました。ユーモアをまじえた訴えに会場はしばしば笑いがおき、節目では大きな拍手が送られました。

 「草の根の力と連帯し、国民の要求で国政を動かす議席」と値打ちを訴えたなかでは、党国会議員団が「サービス残業」「偽装請負」などを連続追及し、是正に向けて行政を動かした実績を紹介。この「威力」の根本には、草の根で国民の利益を守る党支部、地方議員の奮闘があると訴えました。

 とくに地元紙・京都新聞(四月一日付)の記事「生活相談 温かい助け 救われた」を紹介。費用を払えない女性が心筋梗塞(こうそく)で入院した際、ある市議が、すぐ生活保護申請の手続きを進め、「ケースワーカーへの対応まで教えてくれた」「先生は命の恩人」といいます。「この市議は共産党の議員」と明かした志位氏は、草の根でがんばるこの党の議席こそ、国民の願いを国政に届けるたしかな議席だと訴え、大きな拍手につつまれました。

 評論家で元福井県立大学教授の冨士谷あつ子さんが日本共産党への期待を語りました。

 成宮候補は、暮らしていけないという府民の叫びを紹介し「いのちと暮らしを守る仕事をやらせてください」と表明。井上議員は、広島で被爆した母のことなど平和への思いを語り「くらしと憲法九条のかかった選挙、成宮さんと二人そろって国会に送り出してほしい」と力を込めました。

 参加した京都市左京区の女性(53)は、「いまの日本はため息しか出ないが、話を聞いて元気をもらった」と話していました。青年もたくさん参加。立命館大学三年の男子学生は「初めて聞きましたが面白かった。海外から見た憲法九条の話は勉強になった」と語りました。