2007年7月21日(土)「しんぶん赤旗」

宮本元議長の密葬しめやかに

不破前議長、浜野、緒方副委員長ら党幹部も弔問


 十八日死去した宮本顕治日本共産党元中央委員会議長の家族による密葬が、長男の太郎さんを喪主に二十日、東京都多摩市の自宅でしめやかにとり行われました。不破哲三前議長夫妻、浜野忠夫、緒方靖夫の両副委員長はじめ多数の党幹部、地元の党組織関係者ら、近所の人たちが参列しました。

 遺影と寄贈された肖像画、白い花で飾られた部屋の寝台の上に遺体が置かれ、弔問の人たちは白い花を一本ずつ献花。妻の寿恵子さんや太郎さんに、お悔やみの言葉をかけ、故人をしのんでいました。

 納棺にあたり、寿恵子さんが「いい顔しているよ、父さん。たくさんの仕事をして、本当にご苦労さまでした」と涙ながらに繰り返し声をかけ、参列者とともに、ひつぎの中を花で埋めました。

 同日午後一時二十分すぎ、出棺。党幹部らがひつぎを持ち、霊きゅう車まで運びました。遺影を持った太郎さんは自宅前で、「たくさんのご弔問をいただき、ありがとうございます。父が多くの方に愛されていたことがよく分かりました。きょうは、懐かしいお顔に再会でき、父は喜んでいたと思います。これで思い残すことなく、旅立てると思います。激しい人生だったので、ゆっくり休んでいただきたいと思っています」とあいさつしました。

志位委員長と市田書記局長弔問

 密葬に先立ち十八日夜には、志位和夫委員長が代々木病院(東京都渋谷区)にかけつけ、弔問しました。

 市田忠義書記局長は十九日夕の通夜に参列しました。

元議長の弔問・記帳

二日目も終日

 十八日死去した宮本顕治さん(日本共産党・元中央委員会議長)の弔問・記帳の受け付けは二十日も東京都渋谷区の党本部のエントランスホールで行われました。

 各界代表や党関係者など百七十人を超える人々が訪れ記帳、花で飾られた遺影に向かって手を合わせるなど故人をしのびました。弔問には、全労連の小林洋二元議長、全国革新懇の四位直毅代表世話人(弁護士)などが訪れました。

元議長への弔電

 日本共産党の宮本顕治元中央委員会議長の死去にあたって、河野洋平衆院議長、横路孝弘衆院副議長、扇千景参院議長、今泉昭参院副議長から弔電が寄せられました。

 その他、たくさんの方からいただいています。