2007年7月24日(火)「しんぶん赤旗」

東京・新宿 志位委員長が気迫の訴え

自公の暴走と対決 ストップ貧困・9条守れの願い共産党へ


 二十三日、日本共産党の志位和夫委員長は、東京・新宿駅西口で訴えました。車のすぐ横まで聴衆が押し寄せ、デッキにも大勢の人垣ができるなど、一万三千人が訴えに真剣に聞き入りました。随所で「そうだ」などの声が上がり、共感の拍手がわき起こりました。


大激戦・大接戦

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(写真)新宿駅西口をいっぱいにして志位和夫委員長の街頭演説を聞く人たち=23日、東京都新宿区

 志位氏は、「安倍・自公政治への国民の怒りが沸騰し、政治に新しい変化をもとめていることを痛いほど感じます」と強調。「どの党をのばせば、安倍・自公政権の間違った暴走をくいとめ、政治を変える一番たしかな力になるか。よく見極めて選んでいただきたい」と問いかけ、熱い争点となっている年金、増税、「政治とカネ」、憲法について、自公政治の暴走ぶりと、それと正面から対決する日本共産党の立場を浮き彫りにしました。

 志位氏は、「消えた年金」問題で、一億人への年金記録の通知など現実政治を動かしている日本共産党の働きを紹介。年金制度問題では、「自公と日本共産党の立場は真っ向から対決している」とのべ、低年金、無年金問題を解決していく緊急策、抜本策、財源という日本共産党の現実的な提案を示し、支持を呼びかけました。

 増税問題では、自公政権は庶民大増税に対する国民の怒りに大慌てで、三億円もの税金を使って政府広報でウソだらけの言い訳をしていると批判し、「『増税戦犯』の公明党、いっしょにすすめた自民党にきびしい審判を」と訴えると、「そうだ」の声が飛びました。

 消費税増税について、「この参院選で国民の審判を仰げ」という日本共産党の主張が国民の声になっているとのべ、「三度も公約違反をくりかえすことは許されない。消費税増税絶対反対の願いはこぞって日本共産党へ」と力を込めました。

 「政治とカネ」では、相次ぐ閣僚の「事務所費」問題を指摘し、「自公政権の政治モラルは最低だ。こんな内閣に『道徳』とか『規範意識』を語る資格はない」と批判。大きな拍手を受けた志位氏は、「『しんぶん赤旗』のスクープなど、この問題の追及は、企業献金も政党助成金も受け取らない党ならではの働きです。汚れた政治の大掃除を」と呼びかけました。

 憲法問題では、改憲の目的が「海外で戦争する国」づくりにあることがはっきりしたと指摘。先日死去した日本共産党の宮本顕治元議長のたたかいにふれながら、「党をつくって八十五年、反戦平和を貫いた日本共産党への支持で、憲法九条という誇るべき宝を引き継ごう」と呼びかけました。

 そして、「日本共産党は、どの問題でも、自公政治への国民の怒りの代弁者として、自公政治と正面から対決する、たしかな立場、信念、勇気をもつ党です」と強調。「民主党には、自公の暴走に対抗する旗印がみえません」とのべ、「日本共産党がのびることが、間違った政治への一番の打撃になります。『ストップ貧困、憲法九条守れ』――この願いはこぞって、日本共産党へお寄せください」と力を込めました。