2007年7月26日(木)「しんぶん赤旗」

志位委員長

神奈川・川崎市で訴え



志位委員長=25日、川崎市・川崎駅西口

 日本共産党の志位和夫委員長は二十五日、午前の全国いっせい総決起集会後、ただちに街頭にくりだし、神奈川で、「たしかな野党」・日本共産党の前進を呼びかけました。

 「住民税、消費税増税ストップ」の横断幕、プラスターが掲げられるなか、志位氏は木箱の上から道行く人に訴え。人通りの多い昼下がりに日本共産党の勢いを示しました。

 「どうか足を止めて聞いていってください」と語りかける志位氏。聴衆の輪がどんどん広がります。「もう安倍・自公政権には愛想がつきた。これが国民共通の気持ちではないでしょうか。よく見極めてください」と呼びかけました。

 年金、税制、憲法と争点について訴える志位氏に、手を振る若者、忙しいなか足を止めて聞き入るサラリーマンの姿が目立ち、急な街頭演説にもかかわらず、志位氏を囲む人垣が膨らみました。

 年金問題では、低年金、無年金問題の解決に向けた日本共産党の提案を紹介した志位氏。「貯金があるでしょう」と開き直る安倍首相の言葉をとりあげ、「安倍さんの家には貯金があるかもしれないが、いま貯蓄ゼロ世帯が増えるなど、貧困が広がっています。こんな認識の安倍政権に政治はまかせられない」とズバリのべると、「そうだ」の声が飛びました。

 「共産党は日本から貧困で苦しむ人をなくしたい。貧困に落ち込む不安もなくしたい」と「ストップ貧困」を呼びかけたのち、志位氏の訴えは憲法問題に。憲法九条を手にするまでの日本国民の犠牲、日本共産党元議長の宮本顕治さんのたたかいもまじえての「九条を守る願いを共産党へ」との気迫の訴えに、足を止めて熱心に聴いていたお年寄りの方々からも、あたたかい拍手が起こりました。

 たまたま通りかかって聞いていたという女性(75)は「長崎で被爆しました。憲法九条は守ってほしい。自民党が何かやろうとしたとき、『やめなさい』と正せるのは共産党だけですね」と語りました。