2007年7月4日(水)「しんぶん赤旗」

半島非核化の努力が「拉致」解決への早道

6カ国協議で志位委員長

CS放送


 日本共産党の志位和夫委員長は三日、CS放送・朝日ニュースターの番組「各党はいま」に出演し、通常国会の総括、参院選の焦点、日本外交について、朝日新聞の本田優編集委員の質問に答えました。

 この中で志位氏は、北朝鮮の核問題に関する六カ国協議について問われ、「いま進んでいる事態は全体として歓迎されるべきプロセスだ。六カ国協議の枠組みの中で平和的・外交的に問題を解決する方向であり、さまざまな紆余(うよ)曲折はあるが、前向きに一歩一歩、事が進んでいると思う」と、六カ国協議再開の流れを評価しました。

 志位氏は「(六カ国協議の中で)日本外交の存在感がない。なぜないかを考える必要がある」と提起しました。そして、「拉致問題の解決は重視されなければならず、この問題を日本が国際社会にきちんと提起するのは当たり前のことです」と強調するとともに、「核と拉致の関係をしっかりよくみて日本は対応する必要がある」として、次のように述べました。

 「いま六者協議で問題になっている中心点は核ですから、朝鮮半島の非核化という方向での国際的な合意をきちんとつくっていく、そこに日本も最大限前向きにきちんとコミットしていく、そのことが、実際は拉致問題を解決する一番の早道でもあるし、大道です」

 「ここに力を入れないで拉致問題だけをいうのは、拉致の問題を重視しているように見えるけれども、解決を遠のかせることに結局なっているのではないか。ここらへんのところをよく見極めて、日本外交の在り方を変えていかないと、日本だけが六カ国のなかで取り残されるという事態になりかねないと非常に心配しています」