2007年10月21日(日)「しんぶん赤旗」

「どうなる どうする 日本の政治」

志位委員長囲み語り合う

千葉県船橋市の党支部・後援会


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(写真)日本共産党高郷支部と地域後援会主催の「明日の日本を考えるつどい」でパネルを使って話す志位和夫委員長=20日、千葉県船橋市の新高根公民館

 日本共産党の志位和夫委員長は二十日、地元・千葉県船橋市で党支部と後援会が開いた「志位委員長と明日の日本を考えるつどい」で講演し、その後質疑応答もうけるなど、約四十人の参加者とひざを突き合わせて日本の明日を語り合いました。つどいは党高郷支部と地域後援会が「綱領を語り、日本の前途を語り合う大運動」の一環として準備してきたものです。

 「これからどうなる どうする 日本の政治」との演題で講演した志位氏は、「日本の現状と、それをどうやって変えていけばいいのか、これを示しているのが綱領です」と切り出し、党綱領を指針に話を始めました。

 志位氏はまず、他の国には類例のない自民党政治の特質として(1)大企業中心主義(2)アメリカいいなり(3)過去の侵略戦争を正当化する流れを抱えている―という三つの異常を告発。日本政治の行き詰まりをどう打開するのか、「資本主義の枠内での民主的改革」を目指す日本改革の道筋を縦横に語りました。

 志位氏は、大企業中心主義の問題で、財界・大企業は空前の繁栄をおう歌しながら、国民のなかには貧困と格差が広がる異常を告発。雇用や福祉の破壊の背景にある労働法制の規制緩和や社会保障予算抑制路線の問題などにふれつつ、「『民主的なルールある経済社会』をきずくこと、そのために大企業にその力にふさわしい負担と責任をはたさせることが必要です。これをやれるのは、財界から献金をもらわない日本共産党だけです」と話しました。

 アメリカいいなり政治の問題では、海外への“殴りこみ”部隊が中心の在日米軍基地の実態、“海外派兵隊”に変質しつつある自衛隊の実情などを告発しながら、「世界では軍事同盟から非同盟へ、平和の共同体へという流れが主流です。日米安保条約を廃棄して、非同盟諸国の流れに参加し、九条を生かした平和外交を」と語りかけました。

 質疑・応答では身を乗り出すように聞いていた参加者から、「構造改革とは?」、「日本に外国が攻めてきたら、自衛隊を使うのか?」など活発な質問が相次ぎました。

 志位氏は、「『構造改革』とは、大企業のもうけ応援のために国のあり方を変えること」、「自衛隊は、国民の合意で一歩一歩軍縮をすすめ、段階的に解消をめざします。その過程で“万一”ということがあれば、もてるあらゆる力を使って主権を守ることは当然です」などと一つひとつ丁寧に答えました。

 「共産党を伸ばすために名前を変えたらいいという人がいるが…」との質問には、「もうけ第一主義の資本主義では、人類の生存が守れない世紀にきています。私たちは、それを乗り越える展望をもつ党です」とのべ、党の目指す未来社会を詳しく説明した上で、「共産党という名前には、ロマンが込められています」と答えました。

 志位氏は、「今日を出発点として、こういう対話をやりながら、今度の総選挙では必ず躍進できるよう頑張りたい」と抱負を語りました。

 初めて党の集いに参加した男性(73)は「憲法九条と自衛隊の関係など志位さんの話を聞いてよくわかりました。参加して本当によかった」と話していました。