2007年11月21日付「しんぶん赤旗」に掲載

海洋投棄土砂14万立方メートル

志位室問い合わせに防衛省

横須賀


 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)への原子力空母の配備のために八月十日から着工した横須賀港浚渫(しゅんせつ)工事の問題で、浚渫した海底の有害物質を含んだ土砂を十月末までで約十四万立方メートル海洋に投棄したことが、二十日までにわかりました。日本共産党の志位和夫衆院議員室の要請で防衛省が明らかにしました。

 同工事の計画では海底土砂約六十万立方メートルを浚渫し、千葉県房総半島沖・東京都三宅島沖百キロの地点に海洋投棄することになっています。工事は来年五月に終了を予定しています。

 防衛省の資料によれば、八月十二日から海洋投棄を開始し、十月末までで四九九トンから一、五九八トン級の船のべ百六十四隻が海洋投棄のために運航しました。

 横須賀港海底の土砂はダイオキシンやヒ素、鉛などの有害物質が含まれ、工事や投棄による海洋汚染の危険性が指摘されています。