2007年11月10日(土)「しんぶん赤旗」

政治変革の願い託せる共産党

横浜で志位委員長 総選挙での躍進訴え


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(写真)街頭で訴える志位和夫委員長と畑野君枝さん=9日夕、横浜駅西口

 与党が新テロ特措法案を通そうと九日、会期延長を決め、「年内解散」もいわれる緊迫した情勢のなか、日本共産党の志位和夫委員長は同日夜、横浜駅前で街頭演説に立ち、きたるべき総選挙での党躍進への支援を畑野君枝衆院南関東ブロック比例予定候補とともによびかけました。

 「福田・小沢党首会談をめぐる騒動をどうみるか」など政治の動きへの関心から足を止める人の姿も目立ち、雨の中、人垣がふくらみ、約三千五百人が演説に聞き入りました。

 志位氏は「きたるべき総選挙で、日本共産党を伸ばすことが国民のみなさんにとってどういう意味を持つのか」と語りかけました。

 第一は、日本共産党がいまの政治を変えたいという国民の願いを一番安心して託せる党だということです。

 志位氏は、自民・民主両党首会談をめぐる一連の騒動で「二大政党なるものの正体がはっきりしました」と強調。両党首がいったんは「大連立」を合意したこと、合意の核心に自衛隊の海外派兵を常態化する恒久法づくりでの一致があるとして、両党が国政の基本問題では同質の党であることが天下に示されたと指摘しました。その上で「政治を変えようと思ったらやっぱり共産党ではないでしょうか」と訴えました。

 第二は、日本共産党が大企業の横暴勝手に正面から立ち向かって国民の暮らしを守りぬく党だということです。

 志位氏は、人間らしく働ける雇用のルールづくりや、社会保障予算抑制路線からの転換を訴えました。

 財源の問題では、大企業減税、軍事費という「二つの聖域」にメスを入れる立場を力説。ここにメスを入れられない党は消費税増税に追い込まれるとして、「この点でも大企業にしっかりとものをいえる日本共産党の出番です」と訴えると、大きな拍手がわきおこりました。

 第三は、日本共産党がアメリカいいなり外交から脱却し、自主・自立の平和外交をすすめる党だということです。

 志位氏は、延長国会で新テロ特措法案を廃案に追い込む決意をのべるとともに、自民・民主両党の間で海と陸の派兵を競い合う状況があると批判。「アメリカに対しても気兼ねなくものがいえる、安保条約をなくして米軍基地のない日本をつくる志をもった党が伸びてこそ、平和と独立への道が開けるのではないでしょうか」と訴えました。

 最後に志位氏は、「こういう党は日本共産党しかありません。この党が伸びてこそ、本当に希望ある平和な日本をつくることができます。総選挙で必ず勝利をつかむために絶大なご支援を」とよびかけ、大きな拍手に包まれました。

 はたのさんは、「『消費税増税はだめ』『憲法九条を守る』とはっきりいえる共産党を大きく伸ばしてください」と訴えました。