2007年11月17日(土)「しんぶん赤旗」

“政治変えたい”願い託せる党

志位委員長訴え

札幌でつどい2100人熱く交流


 ゆきづまった自公政治に代わる新しい政治を探求しようと、日本共産党の志位和夫委員長を迎えた「これからの日本を考えるつどい」が十六日夜、札幌市内で開かれました。


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(写真)志位和夫委員長の話を聞く「つどい」参加者=16日、札幌市

 党北海道委員会と道後援会の共催で、党支部や後援会は、町内会や商店街、老人クラブなどを訪問し、つどいへの参加を案内してきました。「『大連立』をどう考えたらいいか、聞きたい」と町内会長や店主らが初参加。雪が舞う中、札幌を中心に各地からかけつけた二千百人が会場を埋め、熱く交流しました。

 大きな拍手で迎えられた志位氏は冒頭、「来るべき総選挙で、北海道から必ず議席の奪還を」と述べ、自民・民主の「二大政党」の実態、貧困と格差の広がり、自衛隊の海外派兵問題など、国政の焦点を多彩な切り口で語り、日本共産党の立場と議席の値打ちを訴えました。大手派遣会社で無法に働かされる青年の生々しい実態の告発から、アフガニスタンの現状までユーモアを交えて語る志位氏の訴えに会場は何度も沸きました。

 「二大政党」の実態では、自民と民主の党首会談をめぐって浮上した「大連立」の危険な動きに鋭く切り込みました。志位氏は、「大連立」の核心は自衛隊をいつでも海外派兵できる恒久法づくりの合意にあり、「この動きの背景にはアメリカの強い圧力がある」と指摘。「第二次アーミテージ・リポート」(二〇〇七年二月十六日)では、憲法改定の動きを歓迎するとともに、恒久法の制定をはっきりと要求していることを紹介しました。

 さらに、志位氏は「大連立を推進しようとしている勢力の思惑はそれにとどまらない」と指摘。

 参院選後、「大連立」を促した一部メディアが、海外派兵の恒久法とともに、消費税の引き上げを求め、消費税大増税の急先鋒(せんぽう)の日本経団連も「大連立」を歓迎する発言を繰り返していることを強調すると、「ほー」と、うなずきあう姿も。

 志位氏が「恒久法づくり、消費税増税、そして憲法改定をするための『大連立』を推進しようという勢力の危険な狙いを見抜き打ち破ろう」と述べ、「政治を変えたいという願いを安心して託せる政党は、日本共産党以外にありません」と訴えると、「その通り」というかけ声とともに、大きな拍手がわき起こりました。

 質疑応答では、参加者が「バイト代が安くて学生の私は暮らしていけません。最低賃金が上がらないものですか」と次々質問。志位氏は、一つ一つ丁寧に答えていました。

 三年ほど前まで自民党支持だったという小樽市蘭島の女性(64)=農業=は「弾圧されても、戦争反対を貫いたということで共産党が好きになったが、今日の話を聞いて、雇用の問題では働く人の味方、中小企業の味方ということを政治の表裏なくハッキリと語ってくれ、感動しました」と語っていました。

 つどいに先立ち、志位氏は青年と交流し、写真を撮影。つどいでは、宮内聡衆院比例道ブロック候補があいさつしました。