2007年11月23日(金)「しんぶん赤旗」

職人の命綱 建設国保育成を

全建総連決起大会

志位委員長あいさつ


 全国建設労働組合総連合(全建総連)は二十二日、東京・日比谷野外音楽堂で予算要求・生活危機突破中央総決起大会を開きました。全国から六千五百九十一人が参加、冬空にむけて、「建設職人の命綱・建設国保の育成を」「消費税増税・憲法改悪を許さない」とこぶしを突き上げました。

 大会後、東京駅に向けて「大工、工務店の仕事を奪うな」などと唱和しデモ行進しました。大阪府堺市から参加した男性(66)は「建築基準法改正で確認申請がおりにくい。下請け単価は下げられ原油高で建築資材費があがっていて経営が苦しい。みんなの力で突破したい」と話します。

 あいさつした伊藤義彰委員長は、後期高齢者医療制度の建設国保への影響や建築基準法改正による混乱、低単価・低賃金の押しつけなどの建設労働者をとりまく状況の厳しさを告発、命綱の建設国保の育成・強化はじめ「全国の仲間が一体となった運動で危機を切りぬけよう」と訴えました。

 大会は、政府要請団を拍手で送り出したあと、与野党の代表があいさつ。日本共産党の志位和夫委員長は、建設国保の特別助成の増額要求を支持し、生活と福祉に役立ち現場の仕事がふえる方向に転換するなど日本共産党の四つの約束を示し、実現にむけて「ともに力をあわせていこう」とのべました。