2007年11月29日(木)「しんぶん赤旗」

志位委員長が新任ニカラグア大使と懇談


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(写真)握手をかわすサウール・アラナ・カステジョン駐日ニカラグア大使(右)と志位和夫委員長=28日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は二十八日、党本部で、このほど新たに着任したニカラグアのサウール・アラナ・カステジョン駐日ニカラグア大使の表敬訪問を受け、懇談しました。同氏は、ニカラグアで昨年十一月にサンディニスタ民族解放戦線党(FSLN)のオルテガ大統領が十六年ぶりに政権に返り咲いてから着任した最初の大使です。

 カステジョン大使は、「私の仕事は日本の状況をより深く知ること」だと述べ、両国の友好関係を発展させていきたいと抱負を語り、オルテガ大統領からのあいさつを伝えました。

 志位委員長は大使の着任を歓迎し、同大統領へのあいさつを託しました。志位委員長は、「オルテガ大統領が国民の多数によって再選されたことは、南米の民主的変革の波を中米へと広げる画期的な出来事です」と強調。一九九〇年に選挙で敗北した後もFSLNが合法性を重視して活動してきたことが「いまラテンアメリカ全体に合法的な選挙を通じて社会変革を進める流れをつくることに寄与したと思います」と語りました。

 これに対して大使は、八〇年代の内戦の困難な時期に、国際司法裁判所が、米国の支援を受けた反政府勢力の仕掛けた戦争を違法だと判断したことや、選挙の敗北でFSLNが平和的に政権から降りたことなど合法性を重視してきたことに言及しました。

 志位委員長は、「国際的にも国内的にも合法性を得ながらたたかったことが、今日の勝利につながったのですね」と応じました。

 大使は、八〇年代から日本共産党をはじめとする日本の革新勢力から寄せられた支援に感謝しており、今後とも協力を発展させたいと語りました。志位委員長は、条件は違うがお互いに共通する課題を持っていると指摘。両者は、今後も双方の友好と連帯の関係の発展のために協力することを確認しました。

 懇談には、日本共産党から緒方靖夫副委員長・国際局長、神田米造国際局次長が同席しました。