2008年1月25日(金)「しんぶん赤旗」

永住外国人の地方参政権付与

一刻も早く前向きの一歩を

志位委員長


写真

(写真)記者会見する志位和夫委員長=24日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は二十四日、国会内で記者会見し、永住外国人に地方参政権を付与する法案の提出を民主党が検討していることについての見解を問われ、「党派を超えて一歩を踏み出すということが大事だ」と表明しました。

 志位氏は、永住外国人の地方参政権については、日本共産党が選挙権・被選挙権ともに保障されるべきだと早くから主張し、法案も繰り返し国会に提出してきたことを紹介。「地方自治は地域の住民の声を反映して政治を行うというのが憲法上の大原則。そこから永住外国人を除外する根拠はない」と述べました。

 民主党が調整している案については、「内容をよく吟味したいが、選挙権(付与)に限ったものであっても、一歩前進ではあるので、方向性としては賛同しうる」と話しました。

 志位氏は、「この問題は、民団(在日本大韓民国民団)のみなさんからも、(一昨年九月に)訪韓した際に韓国政界の方々からも一致して強い要求がだされた問題でもある。歴史的な経過を考えても一刻も早く前向きの一歩を踏み出す必要がある」と強調しました。