2008年1月11日(金)「しんぶん赤旗」

国民運動の大黒柱に

志位氏あいさつ 全労連が旗開き


 全労連は十日、都内で新春旗開きを開き、各界から二百三十人が参加して労働者・国民の生活を守るたたかいの前進を誓い合いました。

 あいさつした坂内三夫議長は、「偽装」が相次いだ昨年を振り返りながら、「希望と信頼、安全・安心を実感できる一年になるよう奮闘したい」と表明しました。

 労働者・国民各層に貧困が広がるなかで、「貧困をなくし、すべての国民に最低限度の生活を保障させるために全力あげよう」と訴え。労働者・国民のたたかいと生活のよりどころとなっている憲法を守るために、「すべての労働者・労働組合と共同を広げよう」とよびかけました。

 来賓として日本共産党の志位和夫委員長、国労の高橋伸二委員長、ILO(国際労働機関)駐日事務所の田口晶子次長があいさつしました。

 志位委員長は、昨年一年間の政治的特徴として、(1)自民党政治が行き詰まり、衰退を極めた(2)国民の利益に背く自民、民主の二大政党の正体が見えた(3)国民の声が政治を動かしはじめた―と指摘し、「今年は国民が新しい政治をみつけ、つくりだす年にしよう」と力をこめました。

 全労連が、非正規労働者の直接雇用・正社員化や最低賃金引き上げなど労働者の生活と権利を守るうえでも、平和と国民生活を守るうえでも、政治革新めざす統一戦線運動でも、大きな役割を果たしていることにふれながら、「労働者・国民の生活と権利を守るために、国民運動の大黒柱として奮闘していただきたい」と激励しました。

 国労の高橋委員長は、JR不採用問題の解決めざすたたかいの前進をあげ、世界人権宣言から六十年の今年こそ解決を勝ち取るためともに歩んでいきたいとのべました。