2008年1月19日(土)「しんぶん赤旗」

憲法審査会 始動させるな

「5・3憲法集会」 実行委が院内集会

志位委員長あいさつ


写真

(写真)「憲法審査会を始動させるな」と開かれた1・18院内集会。あいさつする志位和夫委員長=18日、衆院第一議員会館

 広範な団体でつくる「5・3憲法集会」実行委員会は国会開会日の十八日、衆院第一議員会館で「憲法審査会を始動させるな!」「政府は憲法九条を守れ!」を掲げて院内集会を開きました。

 実行委員会の高田健さん(許すな!憲法改悪・市民連絡会)は、実行委員会の昨年のたたかいを振り返り、安倍政権は改憲手続き法を強行採決し、憲法審査会を発足させたが、いまだに始動させていないと強調。改憲勢力がまきかえしをはかっているが海外派兵恒久法にも明文改憲にも反対していこうと訴えました。

 日本共産党、社民党の国会議員らがかけつけました。共産党からは、志位和夫委員長、穀田恵二国対委員長、笠井亮、赤嶺政賢の両衆院議員、井上哲士参院議員が参加しました。

 志位委員長は「5・3憲法集会」実行委員会での協力関係を引き続き大事に発展させていきたいと表明。先の臨時国会での新テロ特措法の再議決・可決の暴挙、アフガニスタンに米軍が増派を決めたことについて、「国民の審判、歴史の審判を必ずうけるでしょう。この暴挙に抗議の声をあげよう」とのべました。

 さらに、福田首相が派兵恒久法の検討を明言し、憲法審査会の開会を指示していることを批判し、「恒久法、憲法審査会の始動を許すなとの決意をかため、一緒に頑張っていきましょう」と訴えました。

 また東南アジア友好協力条約(TAC)に二十四カ国・三十七億人が参加、フランスに続きEUの加入申請の動きを紹介し「紛争を平和的に解決するという希望ある流れが広がっている、これを確信にたたかっていきましょう」とのべました。

 連帯あいさつした日本青年団協議会の大江博美さんは、青年は二度と銃をとって海外にいかないというのが戦後の青年団再発足の思いだとのべ、青年団活動を通じ、憲法を地域に広げたいと語りました。日本山妙法寺の木津博充さんは「みなさんの運動に力づけられている」と共同の広がりへの確信を語りました。