2008年2月15日(金)「しんぶん赤旗」

派兵恒久法 武力行使に道

憲法破壊許さない

志位氏会見


 日本共産党の志位和夫委員長は十四日、国会内で記者会見し、自民・民主両党による派兵恒久法づくりに向けた動きを批判し、「恒久法という名で憲法を壊していく道を許さないたたかいが非常に重要になってきた」と表明しました。

 志位氏は、自民党が十三日、党内の「国際平和協力の一般法に関する合同部会」で、派兵恒久法の検討に着手したことに言及。この恒久法の本質について、「政府の判断でいつでも、どこでも海外に自衛隊を派兵する法的枠組みをつくるものだ」と指摘しました。

 その上で、「加えて危険なのは、武器使用基準の緩和という問題だ」と強調。恒久法推進勢力が、これまで“正当防衛に限る”という建前だった海外での武器使用基準を“任務遂行のための武器使用も許される”という方向に緩和し、事実上、武力の行使を認める方向に道を開こうとしていることに注意を喚起し、「これは非常に重大で深刻な危険をもたらすものだ」と述べました。

 さらに、「この問題は民主党がいわば先導役を果たして進められてきた流れだ」とし、今国会で継続審議となっている同党の法案が“いつでもどこでも自衛隊が迅速に展開する法体系をつくる”“武器使用は緩和していく”という内容だと指摘しました。

 志位氏は、民主党が出している「対案」には自民党と「重大な接点がある」として、両党による「恒久法づくりを許さないたたかいが非常に重大になってきたと心得て力をつくしたい」と決意を述べました。