2008年2月24日(日)「しんぶん赤旗」

演説会08

岡山 志位委員長

高松 市田書記局長


写真

(写真)志位和夫委員長を迎えて開かれた日本共産党大演説会=23日、岡山市の岡山武道館

 日本共産党演説会が二十三日、岡山市と高松市で開かれ、岡山で志位和夫委員長、高松で市田忠義書記局長が情勢の変化と党が示す「日本改革」の展望を語りました。

 岡山では、ときおり雪が舞う中、約二千百人が参加しました。無所属の市議や保守系の元町議の姿も見られました。

 自然破壊の塩田跡地埋め立て計画に反対している漁師が「推薦の言葉」を述べ、いっしょに頑張ってくれる共産党を「初めて支持する。共産党を勝たせて、先祖から伝えられたおやじの海を守りたい」と激励しました。

“こういう政党が伸びれば政治は変わる”

志位委員長に共感の声

岡山演説会

 「志位さんが保守的な人ともいっしょに、どう日本を変えていこうとしているのか聞きにきた」(保守系の元町議)。二十三日、岡山市で志位和夫委員長を迎えて開かれた日本共産党の演説会には幅広い人びとが参加しました。

 志位氏は演説のなかで、貧困と格差を拡大した「ルールなき資本主義」を告発。労働者派遣法の抜本改正や後期高齢者医療制度の撤回を実現するための大きなたたかいを呼びかけたうえで、「二つの聖域」にメスを入れる日本共産党の財源論を力説しました。

 「税金はまず社会保障に使う」という「憲法の精神」を述べるとともに、消費税に頼らなくても社会保障財源は支えられると力説。この十年間で大企業・大資産家に合計七兆円をばらまいてきた異常な減税を元に戻し、年間五兆円の軍事費にメスを入れるべきだと述べました。

 「政府は社会保障の自然増は毎年二千二百億円削りながら、米軍には『思いやり』予算(「米軍再編」費なども含む)で毎年二千五百億円。思いやる方向を間違えている」と訴えると会場からいっせいに拍手が起きました。

 農村も“窮乏状態”に追いやられていると話をすすめた志位氏。いまの生産者米価は五百ミリリットルで九十一円、「ペットボトルの水より安い」と告発すると、参加者は身をのり出します。

 志位氏は「食料自給率は39%。政治の責任以外なにものでもない」と、米価を市場任せにして農業を壊し、農家の生活を壊した自民党の大失政を批判。共産党の提案を詳しく述べ、「農業という点でも(衆院中国ブロック比例候補の)中林よし子さんほど、うってつけの人はいない」と紹介すると大きな拍手が起きました。

 志位氏は、日本共産党の綱領の立場は、国民の生活の権利をまもる「ルールある経済社会」をつくり、「大企業に社会的責任をはたさせよう」というものだと述べ、「日経」二月十九日付のコラムを読み上げました。

 「改革論議の視点を変え、大企業から家計へ経済政策の軸足を移せ」

 会場からも共感の笑いが起きます。

 志位氏は「党綱領の立場と情勢が響き合っています。暮らしをよくする願いはどうかこぞって日本共産党に」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 衆院比例中国ブロック予定候補の中林よし子、東つよし、石村智子の各予定候補が登壇。中林氏は「農業、漁業を国の基幹産業に位置づけるために国会で働かせてください」と訴え、大きな拍手に包まれました。

 初めて志位委員長の講演を聞いた瀬戸内市の無所属市議は、「企業献金も政党助成金ももらわないから、キヤノンの不正を告発できる。こういう政党がのびれば、地方議会も国政も変わっていくのではないか」と話していました。