2008年3月18日(火)「しんぶん赤旗」

ベトナム国会議長と志位委員長が会談


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(写真)ベトナム国会議長のグエン・フー・チョン氏(右)と握手する志位和夫委員長(中)。左は市田忠義書記局長=17日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は十七日、衆議院議長の招待で日本訪問中のグエン・フー・チョン・ベトナム国会議長と党本部で会談しました。

 志位委員長はチョン議長とベトナム代表団の訪問を歓迎し、昨年一月のベトナム訪問で、ベトナムがこの間、「社会主義志向の市場経済」の路線を発展させ、貧困率を目覚ましく削減し、また国会が「国権の最高機関」として重要な役割を発展させていること、そのなかで、とくに若い世代がベトナムの抗米救国の歴史に誇りをもって輝いていたことに強い印象を受けたと表明しました。

 また、日本共産党とベトナム共産党の関係を、二十一世紀の新しい時代にふさわしいレベルに引き上げることでノン・ドク・マイン・ベトナム共産党書記長と一致し、その具体的内容の一つとして、昨年十一月には東京で一回目の両党の理論会談がおこなわれ、重要な成果があるなど、両党間の理論交流がすすんでいることを喜んでいると語りました。

 チョン議長は、志位委員長のベトナム訪問の重要な意義にふれ、両党関係の発展をよろこぶノン・ドク・マイン書記長からの言葉を伝えました。また、この二十年間のドイモイ(刷新)路線が重要な成果を上げると同時にいまだ大きな課題も残されていると発言。経済成長の分野だけでなく、国民間の平等、民主主義の発展、環境などの分野での問題の前進に努力していることを紹介しました。さらに、両党間の理論交流をいっそう発展させたいと語りました。

 志位委員長とチョン議長の最初の出会いは、一九九四年のチョン氏(当時、党理論誌『コンサン』編集長)の訪日と両党会談にさかのぼります(ベトナム側団長はダオ・ズイ・トゥン政治局員=当時)。志位氏は、チョン氏が帰国後にベトナム党機関紙に執筆した「桜の花と共産主義者の心」と題する訪問記を日本語に訳して「赤旗」に掲載したことを紹介するとともに、当時の写真を贈呈。チョン議長は、志位氏とともに桜が満開だった東京で三日間にわたっておこなわれた両党の理論会談に参加したことをしっかり覚えている、と応えました。

 会談には、日本側から市田忠義書記局長、緒方靖夫副委員長、小池晃政策委員長、穀田恵二国対委員長、中井作太郎党建設委員会責任者、西口光国際局長代理、広井暢子女性委員会責任者、森原公敏国際局次長、吉井英勝衆議院議員が、ベトナム側からグエン・バンソン国会外交委員長、ハー・バン・ヒエン同経済委員長、グエン・フー・ビン駐日大使らが同席しました。