2008年6月29日(日)「しんぶん赤旗」

政治変革へ今 飛躍を

連帯の流れを一つに

全国革新懇が総会


 全国革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)は二十八日、東京・千代田区の学士会館で第二十八回総会を開きました。社会的連帯の輪がかつてなく広がる情勢のもと、会場いっぱい、過去最多の二百八十五人が参加。後期高齢者医療制度の廃止など、国民の切実な声と結んだ運動の広がりが相次いで報告され、「大きな高揚期にあることを日々実感している」(大阪・寝屋川革新懇)などの発言が相次ぎました。


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(写真)各地からの活動が報告され、討論が交わされる全国革新懇第28回総会=28日、東京・学士会館

 運動方針を提起した坂内三夫代表世話人は冒頭、岩手・宮城内陸地震の被災者にお見舞いを述べ、物心両面の支援を呼びかけました。そのうえで、この一年間の運動を「国政の重要課題の前進に貢献し、発展してきた」と総括。「この世の中おかしい」「資本主義も限界では」など政治の根本的変革が国民の声になりつつあるいまこそ、国政革新を目標とする革新懇運動の飛躍が必要だと強調し、何人からでも活動しやすい形で革新懇づくりを進め、千以上の革新懇をめざそうと提起しました。

 革新懇は現在、総数七百七十七と過去最多。「全国革新懇ニュース」も二万四千七百六部と最高の峰を築き新たな前進が生まれています。

 討論では、一人からスタートし会員を広げている栃木・益子革新懇や、幅広い無党派層の参加で「つどい」を成功させた革新・愛知の会の取り組みなどが報告されました。

 長年、まちづくりの問題に取り組んできた小田原革新懇の代表は、さまざまな個人や他団体とまちづくりの連絡会議をつくり、市長選挙で、開発優先の市長を破った経験を報告。大阪革新懇の代表は、深刻な青年の雇用実態とともに、その変化に注目し、「青年と歩む革新懇の大きな可能性を感じている」と語りました。

 青年の発言には、いずれもひときわ大きな拍手が起きました。


志位委員長が発言

 全国革新懇総会では、日本共産党の志位和夫委員長が発言しました。志位氏は、自民党政治のゆきづまりのもと、あらゆる分野で社会的連帯の輪が広がり、新しい政治への展望を開く力を発揮しはじめていることを詳しく解明するとともに、運動の発展に向けた決意を表明しました。

 志位氏は、社会的連帯の力の例として(1)労働者の連帯(2)世代間の連帯(3)生産者と消費者の連帯(4)平和のための連帯―の四つをあげ、運動の発展を生き生きと紹介しました。

 そのうえで、志位氏は「社会的連帯で反撃を」という合言葉から、「今では『反撃』にとどまらず、『社会的連帯で新しい政治を』が合言葉になる時代になりつつある」と強調。革新懇運動が連帯の要の役割を担っているとし、「社会的連帯の流れを一つに合流させ、国政を変える巨大な統一戦線へと発展させるために、革新懇運動が元気いっぱいがんばるとき」と訴えました。