2008年8月29日(金)「しんぶん赤旗」

志位委員長がニカラグア大使と会談


写真

(写真)会談するサウル・アラナ大使(右)と志位和夫委員長(左)=28日、党本部

 日本共産党の志位和夫委員長は二十八日、党本部で、サウル・アラナ駐日ニカラグア大使と会談し、最近の日本と中南米の情勢について意見交換しました。

 アラナ大使はこのなかで、中南米地域で緊急の課題となっているエネルギーや食料の問題を自分たちで解決していく新しい動きとして、ベネズエラのチャベス大統領が二〇〇一年に提唱し、ニカラグア、キューバなど六カ国が参加している地域統合構想「ボリバル代替構想」(ALBA)の発展を紹介しました。また、ミゲル・デスコト元外相が国連総会議長に選出された機会に志位委員長が送った祝辞への感謝の意を表明しました。

 志位委員長は、ニカラグアの隣国ホンジュラスがALBAに加盟したことを報じた二十八日付の「しんぶん赤旗」の記事を紹介し、新自由主義に反対する中南米の自立した変革の広がりを示す画期的な動きだと応じました。また、地域と世界の諸問題に対処するためにも、アメリカとともに新自由主義路線を押しつけてきた国際通貨基金(IMF)、世界銀行、さらに世界貿易機関(WTO)などの民主的改革をめざす取り組みが緊急の課題になっていることを強調しました。

 両氏は、一九八〇年代以来の日本共産党とニカラグアの与党サンディニスタ民族解放戦線党との関係を強め、両国民の友好や平和、核兵器廃絶などさまざまな分野での共同を発展させていくことについて話し合いました。

 会談には、緒方靖夫副委員長・国際局長、神田米造国際局次長らが同席しました。