2008年9月13日付「しんぶん赤旗」に掲載

住宅からも米軍撤退

志位事務所に防衛省回答

上瀬谷施設


 在日米海軍上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷区、旭区)内の米軍家族住宅に住む最後の住民が九月中に厚木基地に移住することがわかりました。日本共産党の志位和夫衆院議員事務所に対し、防衛省担当者が米側からの説明として回答しました。

 回答によれば、米側は引き続き施設管理要員などを残して居座ろうとしています。上瀬谷通信施設は二〇〇三年に通信業務を完全に終了し、遊休化していました。同施設は厚木基地管理となり、住宅には厚木基地の米兵家族が住んでいました。米軍は、住宅などとして使用されているとして、日米地位協定上必要な日米合同委員会の合意を得ず、名称を勝手に上瀬谷通信施設から「上瀬谷支援施設」と変更していました。

 神奈川県平和委員会の鈴木和弘氏は「本来、通信業務を終了した時点で返還すべきだが、今回の米軍住宅からの撤退は残余部分(五十ヘクタール)の遊休化を意味する。完全遊休化した以上ただちに上瀬谷施設の全体を返還すべきだ」と話しています。