2008年10月8日付「しんぶん赤旗」に掲載

審議はこれから

志位氏“採決許されない”


 日本共産党の志位和夫委員長は七日の会見で、与党側が衆院予算委員会での補正予算案の審議を八日で終わらせ、採決を提案したことについて記者団から問われ、「とんでもないことだ」と批判しました。

 志位氏は、予算委では、各政党の質問が一巡したところで審議は始まったばかりだと強調。労働分野のほかに、後期高齢者医療制度、農業・食料、世界経済の危機のもとでの日本経済のあり方、自衛隊の海外派兵などを挙げ、「議論しなければならないさまざまな問題があり、(審議は)これからだというときに採決というのは、許せるものではない」と表明しました。

 補正予算案の中身についても問われ、「国民がもっとも望んでいる暮らしの要求に応えるものになっていない。賛成できない」と表明しました。

 また与党が、九日の本会議で新テロ特措法改定案の審議入りを狙っていることについて、きびしく反対する立場を表明。アフガニスタン戦争を支援するための自衛隊の派兵を続けていいのかを予算委員会で審議し、そのうえで、この問題も含め、国民の審判を仰ぐべきだと述べました。