2008年10月8日(水)「しんぶん赤旗」

衆院予算委質問

傍聴の青年、志位委員長と懇談

みんなに知らせたい質問


 日本共産党の志位和夫委員長は七日、衆院予算委員会の質問後、傍聴した青年ら五十一人と懇談しました。沖縄や大阪など全国から集まった参加者は「一緒に働いたトヨタ系列企業の仲間に教えたい」「質問を聞いて共産党を大きくするために自分も貢献したいと思った」などと感想を寄せました。

 懇談で志位委員長は派遣労働など使い捨て雇用を追及した思いを「勇気を持って偽装請負を告発した青年が職を奪われるのは許してはならない」と語り、「傍聴したみなさんの姿に、これは頑張らなければと背中を押していただいた」とあいさつしました。

 一年前までトヨタの系列会社で期間従業員として働いていた女性(32)=沖縄県=は、十二時間立ちっぱなしの作業など自身の経験を紹介しながら「質問を一緒に働いたみんなに知らせたい。私自身も励まされた」と興奮した様子で語りました。地域労組おおさか青年部副部長の中嶌聡さん(25)は「告発は本当に勇気がいる。政府がリーダーシップを発揮して違法を正す国になってほしい」と涙を流し訴えました。

 「三月まで派遣で五年間働いていた」という東京都足立区に住む三十三歳の女性は、長い人は請負から始めて十五年もやっていたと派遣労働の実態を語り、「共産党が大きくなるために自分もできることで貢献したい」と話しました。

 はたの君枝、谷川智行、藤井みどりの各衆院比例予定候補が傍聴・懇談に参加しました。


企業名あげ追及、共産党ならでは 反響相次ぐ

 派遣労働をめぐる大企業の違法行為を追及した日本共産党の志位和夫委員長の質問(七日)には、多くの電話やメールが寄せられました。

 「弟が派遣で泥まみれになり、朝早くから夜遅くまで使われ苦しんだ」という滋賀県の男性。「弟の姿と重ね合わせて志位さんの質問をみた。うれしかったというか、その通りだと思った。今度の選挙ではがんばって」

 「十五歳から日雇いで働き、派遣労働もしてきた」という京都市の男性は、質問の最中と終了後に二度電話をかけてきました。「現在は体を壊して生活保護を受けている。麻生首相も舛添厚労大臣も全然わかっていない。若い人が人間として働けるようにと、こういうことを言ってくれる党は共産党しかない」

 福岡県粕屋町の男性(33)は、「よくぞいってくれたと思った。付き合っている彼女がけっこう長く派遣で働いています。共産党だけがまともな質問でした。ありがとう」と話しました。

 「あんなに大企業の名前を出して追及できるのは、共産党しかありません」とメールを寄せたのは広島県の女性です。「麻生首相が秋葉原の若者の味方でなく、キヤノンやトヨタの味方であることがしっかり暴かれた、すばらしい質問でした」

 ある男性は電話で、「与党はけしからん。献金をもらっているから大企業に対して何もいえない。共産党にがんばってほしい」と語りました。