2008年10月11日(土)「しんぶん赤旗」

志位質問 ネット動画に反響

3日間で再生3万6千件


 派遣労働の実態を告発し、違法行為一掃を迫った七日の日本共産党の志位和夫委員長の衆院予算委員会質問。そのインターネット配信動画(志位質問ムービー)に「がんばれ、共産党!応援するぞ」などの共感が日をおうごとに広がっています。パソコン、携帯電話で見ることができます。

 志位質問ムービーは、インターネットでJCP(日本共産党)ムービーのほか、ユーチューブ、スティッカム、ニコニコ動画で見ることができ、動画再生数は十日夕までの三日間で三万六千件を超えました。

 ユーチューブなどでの感想には「こんな事が許されていいのか。大企業は庶民の血を吸って成長していくつもりなのか」「うちの会社でも、派遣の子が三年ごとに部門を変えられて、ずっと派遣のままでいるよ! こんなずるいことを許していてはだめだ」という書き込みが目立ちます。

 共産党への共感の書き込みも続々。「大企業から多額の献金を受け取る政党ではこの質問はできないと思った。総選挙は共産党に決めましたよ」「直接足を運んでの調査に基づく質問で、首相の答弁も渋々認めざるを得なかったんですね。さすがだなあと思います」という声が相次いでいます。

志位委員長質問に反響続く

派遣の気持ち代弁 勇気をいただいた

初のメール

 「今まで政治には無関心で、政治家なんてみんな同じだと考えてきました。しかし志位委員長の質問を拝見させていただきまして、大変感動しました」。三十六歳の「元派遣労働者」から日本共産党に届いた「初めてのメール」です。

 志位和夫委員長は七日の衆院予算委員会で、派遣労働者を使い捨てにしたり、会社ぐるみの違法行為によって期間制限を超えて派遣労働を続けさせるなどの大企業の横暴を追及しました。テレビやラジオ、インターネットで質問を視聴した人から、日本共産党本部への電話とメールがやみません。

 冒頭の元派遣労働者は言います。「私もちょうど二年ほど松下の物流会社にて派遣で仕事をしていました。しかし仕事中に腰を痛めてしまい、労災にて治療していたのですが、つい最近一方的に契約をうちきられました。落胆していたところ、志位先生の国会中継を偶然みまして、私たち派遣労働者の一番の気持ちを代弁してぶつけてくださり、勇気をいただきました。ありがとうございます。これからは応援させていただきます」

徹底追及を

 トヨタに人材を送る派遣元の社員だという熊本の男性は、「志位さんの質問はもっともだ」と話しました。「みんな、九州よりいい稼ぎができると思って愛知県などへ行く。若い子は夢をもって行くんですよ。ところが行ってみると志位さんの質問の通りです。仕事はきついし正社員にもなれない。送り出す側としても疑問をもっていました」

 「派遣会社で営業をしていた」人からは、志位委員長の指摘した「クーリングオフ期間」の悪用が大手企業で行われていると告発するメールが届きました。「書面のみ部署を変更したり、三カ月間企業の直接雇用にした後、新たに派遣に戻したりしています。これではいつまでたっても直接雇用になりません。徹底的に追及してください」

政府答弁に

 首相や厚労相の答弁に「あきれかえる」とメールを送ってきた男性もいます。「政府答弁の通りに適切に現場が指導され、労働法が的確に運用されていれば、志位委員長はこの質問をする必要がなかったはずです。麻生首相と舛添厚労相の答弁は国民の理解度をあまりに軽くみたものだといわざるをえません」

 インターネットで質問をみたという男性は、「トヨタやキヤノンから金を受け取らない、また、政党助成金も憲法違反だから受け取らない日本共産党だからできる質問です」との感想を寄せました。