2008年10月26日付「しんぶん赤旗」首都圏版に掲載

求職中、ビラで知り初めて

財源しっかり/結構ひかれた

志位委員長 街頭演説

横浜・上大岡駅前


 二十五日、横浜市港南区の上大岡駅前で志位和夫委員長を迎えた日本共産党の街頭演説には、「政治のことはよく分からないが志位さんの話を聞いてみたい」と立ち止まった男性や、「企業献金を受け取らずちゃんとやっている共産党に大きくなってほしい」という会社員の男性など初参加の人も聞き入りました。

 党の演説に初めて足を止めた横浜市の夫婦。三十七歳の会社員の夫は「経済がどうなるか気になる。財源問題をしっかり話していて共産党も変わってきたと思った」とのべ、携帯電話で写真を撮っていた三十六歳の妻は「福祉、医療などでいっていることを実行してほしい」と語りました。

 タクシーでやってきた横浜市南区の女性(60)も初めて党の演説を聞き、「今まで選挙に行っても該当者はいないと書いていた。あまりに周りが悪すぎて、共産党がよく見えてきた。世界を平和にするという気持ちで頑張って」と話しました。

 志位さんが削られた社会保障予算一兆六千二百億円を復活させて後期高齢者医療撤廃、国保料値下げなどを実現しようと呼びかけると、「期待するぞ」と掛け声があがりました。

 雇用状況の悪さを反映して求職中の男性の姿もありました。横浜市南区のアルバイトの男性(34)は「家にチラシが入っていたので初めて聞きにきた。最近は創価学会員の友人に頼まれて公明党に入れていたがどこを支持したらいいか考えたくて。共産党がいうことは他の党と違う。結構ひかれる演説でした。アメリカいいなりというところはそうだなあと思った」。「志位さんの生の話を聞きたい」とビラをみてやってきた四十五歳のアルバイトの男性もいました。

 ウオーキング大会に参加した帰りに通りかかった自営業の森脇正雄さん(64)は「不景気でまったく仕事がない。日当六千円の仕事で何とか生活しており派遣の問題は人ごとではない。志位さんの話を聞き自分でも周りの人に話せるようになりたい」とのべました。

 安心してお産ができない問題でも敏感な反応が。子ども二人を連れて立ち止まって聞いた買い物帰りの三十代の母親は「はたのさんの話を聞いて産科医不足の現状に驚いた。自分も今の政治を変えたいので演説を聞いてみてもいいかなと思った。子どもの将来を考えると福祉の充実は必要だと思う」といいます。

 知り合いに誘われ街頭演説にきた中小企業経営者の男性(80)は「自民党の政治はもう時代の流れと違う。民主党の小沢一郎代表は昔の自民。共産党は庶民の味方だ。政権をとるまでは大変だが、大きくなって発言力を増やし、政治を変えてほしい」と期待を寄せました。