2008年11月18日(火)「しんぶん赤旗」

故上田耕一郎元副委員長・参院議員のお別れ会

各界から600人が参列


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(写真)お別れのことばをのべる志位和夫委員長=17日、東京都新宿区の千日谷会堂

 元日本共産党幹部会副委員長・参院議員の故上田耕一郎さんのお別れ会が十七日、東京都新宿区の千日谷会堂で行われました。各党国会議員、キューバ、ベトナムの大使館代表、マスコミ、労働組合・民主団体、党本部ビル建設関連会社など、故人にゆかりのある関係者ら六百人が参列。大型モニターが設置された会場外のテントでも、たくさんの参列者が故人をしのび、最後の別れを惜しみました。

 祭壇には、にこやかな笑顔の上田さんの遺影が白いユリや菊の花に囲まれ、その両側には八本の深紅の党旗が掲げられました。

 会はベートーべンのバイオリンソナタが流れるなか、小池晃実行委員(参院議員)の司会で始まり、参列者全員で黙とうしました。

 浜野忠夫実行委員会代表(幹部会副委員長)があいさつし、故人の病歴や経歴を紹介。江田五月参院議長が参議院の弔詞を読み上げました。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長、公明党の東順治副代表、社民党の渕上貞雄参院議員会長、改革クラブの荒井広幸幹事長ら各党代表が献花しました。

 日本共産党の志位和夫幹部会委員長、上田さんの地元秘書を八年間務めた吉田信夫党東京都議団幹事長、中学校以来の友人の中島貞夫さん、吉川春子、吉岡吉典の両元参院議員、上田さんの地元の井戸攻(おさむ)党国立西支部長、緒方靖夫幹部会副委員長、実弟の不破哲三前議長の八人がお別れの言葉をのべました。

 このなかで、志位氏は、一九七三年の第十二回党大会での民主連合政府綱領の報告などの理論・政策活動や金権・腐敗政治追及など二十四年の国会活動で大きな足跡を残したことを紹介。一九九八年に国会議員を引退した後も、憲法改悪反対のたたかいや党本部ビル建設に心血を注いだ活動をしのびました。

 井戸さんは、後援会活動にも一緒にお酒を飲み交わすなど、気さくに参加し、激励してくれたことを紹介しました。

 不破氏は、「読書や思想など三つ違いの兄の背中を見て育った面が大きかった」とふりかえりながら、党本部の政策委員会で上田さんと共同の活動にあたった六〇年代の七年間にふれ、「大きな試練のなかで理論と政策を発展させた。二人の歴史のなかで最も印象深いページ」と紹介しました。

 広井暢子実行委員(常任幹部会委員)が、河野洋平衆院議長、中曽根康弘元首相、小沢一郎民主党代表らの弔電を紹介。遺族を代表して長男の宏志氏があいさつ、参列者が順次献花しました。