2009年1月31日付「しんぶん赤旗」

手握りしめ「ジーンときた」

志位委員長の代表質問を傍聴

私たちの声 代弁してくれた


 日本共産党の志位和夫委員長は三十日、衆院本会議での代表質問後、国会内で首都圏各地から傍聴に訪れた人たちと懇談しました。

 志位委員長は、雇用の極度の悪化は歴代自民党政権による「政治災害」だとただしたものの、首相ははっきりと認めなかったと指摘。「自分の責任だと認めないと、対応も本気のものにはならない」と批判しました。

 また志位氏は、首相が住居のない人に対する生活保護をすべきだと言明したことについて、「全国の生活保護行政を今後改善するうえでの足がかりになる」と述べました。

 千葉県内の男性(68)は、自宅を所有する生活保護世帯に自宅を担保に入れた借金を使い切るまで生活保護を打ち切っているある市役所の対応を告発。「生活保護世帯の生活と権利を守る立場でとりくんでほしい」と述べました。

 また、元新聞拡張員の青年(28)は、ノルマに追われて職場を逃げ出し、お金がなくなり自殺も考えたが、共産党の県議に助けられたと述べ、「共産党の方には感謝している。これから夢だった介護の仕事をやり、今度はぼくがみんなのためにがんばりたい」と発言しました。

 懇談後、昨年四月にトヨタ車体で雇い止めに遭った派遣労働者の成瀬一郎さん(42)は、「志位さんは、『年越し派遣村』に実際に足を運んで私たちと会っているから、本当の生の声で話していた。首相の答弁は残念だった。少なくとも、(「政治災害」だと認識して)責任を認める方向で、みんなに仕事を与えてほしい」と語りました。

世の中変える党共産党しかない

 「派遣切り」などで仕事と住居を奪われホームレスになった経験をした労働者たちが、三十日、衆院本会議場で、日本共産党の志位和夫委員長の衆院代表質問を手をにぎりしめながら傍聴しました。

 「志位さんは現場で話を聞いているから私たちの痛みを分かっている。ジーンときた」。日本民主青年同盟と「日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク」が東京・渋谷で行った街頭労働・生活相談で、生活保護を受けられた男性(42)は言います。

 トヨタの正社員を社内いじめで辞め、最後は昨年四月にトヨタ車体を「派遣切り」されました。「麻生さんの答弁を聞くと、人ごとのようで実感がこもっていない。志位さんのように生で私たちを見てほしい」と怒りをおさえて語りました。

 二十八歳の男性は、厳しい歩合制賃金で食べていけないため職場を逃げ出し、千葉県の共産党松戸・鎌ケ谷地区委員会で助けられ、傍聴に来ました。「共産党に助けられて、今の自分がある。質問を聞いて感動しました。志位さんは、ぼくみたいな人を一人でもなくそうとしている。世の中を変えられるのは、この党しかない」と語っていました。