2009年6月23日(火)「しんぶん赤旗」

革新懇発展させ民主的政権へ

代表世話人会ひらく


 全国革新懇は22日、東京都内で代表世話人会を開き、都議選・総選挙目前の情勢について討議しました。日本共産党の志位和夫委員長が出席しました。

 情勢討議では、「不況による価格破壊で米価が1俵あたり3000円も下落。大豆も安い輸入ものが増え、自給率4%にすぎない国産大豆が大量に売れ残っている」など、景気悪化が国民生活のさまざまな分野に影響を及ぼしていることが報告されました。

 教育の分野でも、「私大は募集停止が相次ぎ、国公立も独立行政法人化で予算が毎年2%削減。30年前の顕微鏡を使っているような状況」「『構造改革』に加え経済危機が追い打ちをかけ、京都府のある学生は自営業者の親が廃業し17万円の奨学金が家庭の支えになっている」など深刻な実態が報告されました。

 報告者は、「世界的に穀物需給が逼迫(ひっぱく)するなか自給率向上を総選挙の争点に」「総選挙で若者がどう動くかが重要。雇用問題とあわせ学費問題を語っていきたい」などと表明。「景気は底打ちと言われているが全く違う。いまが一番ひどいと伝えていくことが必要だ」との発言もありました。

 総選挙で自民党、民主党による「政権選択」論が振りまかれるなか、(1)国民の願いを実現するリード役(2)自民党、民主党による間違った政治の競い合いの危険に正面から立ちはだかるストップ役(3)「国民が主人公」の民主的政権に向けて、新たな国民的共同を探求、前進させる―との日本共産党の役割が強調されました。あわせて日本共産党も参加する革新懇運動を発展させながら、民主的政権を切り開く意義が指摘され、革新懇に無党派の人たちの参加が続いていることも報告されました。

 また、「全国革新懇ニュース」の普及を申し合わせました。