2009年7月12日付「しんぶん赤旗」に掲載

日本共産党伸ばし 安心と希望の日本と東京を

東京都議選きょう投票

最後の最後まで支持広げて

志位委員長・市田書記局長 終日訴え


 「大激戦、大接戦です。なんとしても都議会へ押し上げてください」―有権者の関心が高く大幅な投票率アップが見込まれる東京都議会議員選挙(12日投票)は11日、最終日を迎え、日本共産党の候補者が声をふり絞って最後の訴えを行いました。党幹部も、志位和夫委員長が6選挙区10カ所、市田忠義書記局長が7選挙区9カ所を回り、「福祉・医療・教育をよくしたい、無駄づかいをなくしたい、政治を大本から変えたい、という“三つの願い”は日本共産党の候補者にこぞって託してください」と訴え抜きました。党支部、後援会は最後までの奮闘が勝敗を決めると、支持の訴えや街頭での宣伝などに終日奮闘しました。


 「お年寄りも若者も人間らしく生きられない今の政治は絶対間違っています。共産党を増やして、安心してくらせる東京をつくってほしい」。江東区で志位和夫委員長の最後の訴えを聞いた女性(58)は、大粒の涙をこぼしながらいいました。

 志位委員長は、「自公民『オール与党』か、日本共産党か」という都政の真の対決軸を最後まで力説し、「福祉切り捨てでは自公民『オール与党』の共同責任が問われている」と強調しました。志位氏が「少子化が深刻で、公的医療の充実こそ必要なときに、都立小児病院をつぶそうとすることほど間違った政治はありません」と訴えると、どこでも割れるような拍手が起こりました。

 そのうえで、75歳以上医療費無料化でも、小児病院つぶし撤回でも、30人学級でも、都民との共同で「潮目」が変わりつつあると指摘。日本共産党を伸ばして「東京に福祉の心を」「東京の医療の再建を」と力を込めました。

 都議選は総選挙と国政の流れにも大きな影響を与える選挙だとのべた志位氏は、政党の値打ちを「消費税に頼る党か頼らない党か」「大企業にモノを言える党かどうか」「企業献金頼みの党か拒否する党か」という「試金石」で丸ごと見極めてほしいと呼びかけ。「安心と希望の新しい日本、新しい東京をみんなの手でつくろうではありませんか」と熱烈に訴えました。

 「すべてに感動した。絶対負けたくない」(文京区の71歳の女性)、「子育てしやすい東京へ、ギリギリまで頑張りたい」(新宿区で29歳の法律事務所員)―どこでも駆けつけた人たちが盛んな拍手と声援を送ります。

 その周りには足を止めた人たち。品川区で自転車を止めて聞いた不動産業の男性(67)は、「民主党の財源論はあいまいだけど、共産党のは、はっきりしているね。消費税引き上げをどこまで抑えられるか、この点を期待したい」。党ホームページで日程を調べて数カ所で演説を聞きにきた男性(28)は、「民主党の賛成率『99・3%』は、都議会『オール与党』の現実を端的に表していますね。自民、民主の対決じゃないと強く感じた」と話しました。