2009年8月3日(月)「しんぶん赤旗」

農業守る議席必ず

志位委員長、中林氏と訴え

鳥取・島根


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(写真)志位和夫委員長を迎えて開かれた街頭演説。手前は中林よし子衆院予定候補=2日、鳥取駅前

 総選挙投票日(30日)まで4週間と迫った2日、日本共産党は、志位和夫委員長が鳥取、島根で、市田忠義書記局長が大阪、兵庫で、「『国民が主人公』の日本の進路を描くのが日本共産党です」と力強く支持をよびかけ、全国の支部・後援会も、草の根から政策を語った宣伝、対話を行い、「比例は共産党に」の訴えをひろげました。一方、麻生太郎首相は愛知県内5カ所で、民主党の鳩山由紀夫代表は千葉県内の4選挙区で訴えるなど各党必死で支持を訴えました。

 衆院中国ブロック(定数11)に、暮らしを守る日本共産党の議席を取り戻そうと、志位和夫委員長は2日、鳥取市と島根県の松江市・江津(ごうつ)市を駆け巡り、3カ所で中林よし子比例予定候補と力強く訴えました。

 志位氏は「中林さんは中国地方のみなさんにとって、暮らし・福祉・農業を守る“太陽”のような政治家。とっても優しいけれど、国会論戦にはめっぽう強い人です」と述べ、中林予定候補の農業問題での抜群の論戦力を紹介。「比例代表で日本共産党と書く方を広げに広げていただいて、中林さんを再び国会に押し上げ、みなさんの代表として存分に働かせてください」と訴え、大きな拍手を受けました。

 そのうえで新しい日本の将来像――「二つの旗印」を大いに語った志位氏は、農産物の歯止めのない輸入自由化にストップをかけようと力説。民主党が公約する日米自由貿易協定(FTA)の締結が具体化されると、自給率は12%まで落ちるといわれていると警鐘を鳴らし、「“安全・安心な食料は日本の大地から”の願いは日本共産党にお寄せください。この仕事を任せるのに中林さんはまさに最適の方です」と訴えました。

 中林予定候補は、「就職先がなく人生のスタート台にもたてない」という若者や、「農業はもうどん底です」と訴える農家、「水だけで3日すごした」という業者の声を紹介。「こんなにも国民を苦しめてきた自公政権は今度の選挙で終わらせましょう。人間らしい暮らしができる日本へなんとしても切り替えましょう」と訴え、力強い拍手を受けました。

 鳥取で演説を聞いた女性(61)は、「税金の取り方を本当に変えて、大企業や大金持ちにまけている分を国民の医療・暮らしに回してほしい。介護の仕事をしているのですが、寝たきりの人を救うために頑張ってください」と切実な思いを話しました。