2009年8月30日付「しんぶん赤旗」

共産党伸ばし政治を前に動かそう

「建設的野党」今こそ必要

大激戦・大接戦 最後の一瞬まで


 自公政権退場後の新しい政治のあり方、日本の進路が問われる歴史的な総選挙は、大激戦・大接戦のまま、30日の投票日を迎えます。日本共産党の比例11ブロックの79人(比例単独は19人)、小選挙区152人の計171人の候補者は最後まで支持を訴えぬきました。志位和夫委員長は東京、神奈川、千葉の10カ所で、市田忠義書記局長は京都、兵庫、大阪の11カ所で分刻みの街頭演説。「『建設的野党』の躍進こそ、政治を前に動かす最大の力」と、日本共産党への支持をよびかけました。党と後援会は、新しい政治への国民的探求が行われた今回の選挙を、「国民が主人公」の新しい日本をめざす共産党にとって「まさに出番の情勢」ととらえ、全国が心を一つに「比例は共産党へ」の訴えを最後まで広げました。


全国どこでも「比例は共産党」

志位委員長、訴えぬく

 志位委員長は、最終日の10カ所を、ときには走りながら移動する大車輪の奮闘。日本共産党が一貫してめざしてきた自公政権の退場がいまや国民多数の声になったと力説し、民主党中心の政権では「建設的野党」として頑張ると訴えぬきました。

 「良いことには協力」という点では、労働者派遣法の抜本改正や後期高齢者医療制度の撤廃など、「どの問題でも国民とともに運動してきた日本共産党を伸ばして、みなさんの願いを実現させましょう」と呼びかけ、熱烈な拍手を受けました。

 「悪いことにはきっぱり反対」という点では、「日米FTA(自由貿易協定)の交渉促進」と「比例定数削減」という民主党の方針を批判。「防波堤」として頑張る決意を表明しました。

 さらに「問題点をただす」という点で「(民主党のいう)高速道路の無料化より、お年寄りと子どもの医療費の無料化を優先すべきではないでしょうか」と訴えました。

 最後に、「日本の政治を『財界中心』『軍事同盟中心』から憲法に書いてある通りの『国民が主人公』の政治へと大本から切り替えていく」という「建設的野党」のもう一つの仕事を強調。「総選挙後の激動の政局のもとで、この立場で頑張る党をどうか躍進させてください。最後の最後までご支持の輪を広げに広げてください」と力を振り絞ると、ここでも大きな拍手がわき起こりました。

 「『建設的野党』、いいですね」と話したのは、池袋駅東口で真剣に演説を聞いていた女性(41)です。「民主党も権力についたら暴走してしまうのではないかと、だんだんと心配になってきました。高速道路無料化より医療という訴えはその通り。比例は共産党にしようと思います」

 横浜駅前で熱心に聞いていた会社員の女性(54)は、数日前に偶然、銀行の待ち時間に共産党の政見放送を見て胸に残っていたといいます。

 「娘が心の病を患っているので、福祉が大事にされる政治をと願っています。『国民が主人公』という言葉には、そんな願いにぴったりの優しさがこもっていますね。保守的な環境で育った私ですが、今度はこの党にぜひ大きくなってほしい」