2009年8月24日付「しんぶん赤旗」

“大企業にモノいえる党”に期待

志位委員長訴えに

名古屋・大阪・神戸


写真

(写真)街頭を埋めて志位委員長の訴えに聞き入る人たち=23日、神戸市・元町

 「歴史的な総選挙の投票まであと1週間。最後まで日本共産党への支持を広げに広げ、躍進の大波を起こしてください」――。志位和夫委員長は23日、都内での三つのテレビ番組での党首討論出席後、名古屋市、大阪市なんば、神戸市元町に駆けつけ、街頭から熱烈に党への支援を呼びかけました。

 「なんの反省もない自公政権はもう退場させるしかありません」。志位氏がこう力を込めるとどこでも拍手や「そうだ!」の声がいっせいにあがります。

 志位氏は、自公政権後に目指す「国民が主人公」の新しい日本の姿を力説しました。

 「教育費の異常」を告発する中で、朝の党首討論で返済不要の奨学金を提起し、全党が一致したことを紹介すると、聴衆から「オォー」という驚きの声や拍手が。国民と運動してきた日本共産党を伸ばし、「高すぎる教育費を改めようではありませんか」と訴えると割れるような拍手が起こりました。

 志位氏は、党首討論では「核密約」についても、麻生太郎首相に動かぬ証拠を突きつけ、民主党の鳩山由紀夫代表にも、調査・公開と「持ち込ませず」を徹底する交渉を約束させたとのべ、すでに「建設的野党」の立場で奮闘している党の姿を報告。「こういう仕事をやっている党を伸ばしてほしい」と呼びかけました。

佐々木・せこ・八田候補

 JR名古屋駅前では、衆院比例東海ブロック(定数21)の佐々木憲昭、せこゆき子(愛知4区重複)、八田ひろ子(同12区重複)の各候補が訴え。愛知県内の小選挙区候補も勢ぞろいし、駅前の広場は、聴衆で埋め尽くされました。

 「いいぞ!」と声援を送った旅館経営者の男性(55)は、「自民・公明は、うちみたいな中小には冷遇一辺倒。前回は民主党に入れたけど、演説を聞いて大企業に何も言えない党じゃ変えられないとわかった。今度は共産党だ」と話しました。

 佐々木候補は、「財界・大企業やアメリカに堂々とモノを言う日本共産党を伸ばして、国民の暮らしと平和を守る新しい政治を実現しましょう」と訴えました。せこ候補は「もう一度国会にかけあがり、人間らしく生き、老いを迎えることのできる社会保障のルールづくりをしたい」と述べ、八田候補は「労働者派遣法を抜本改正し、人間の尊厳をとりもどす社会にしたい」と訴えました。

吉井・宮本候補

 大阪では、南海なんば駅前いっぱいに大勢の聴衆が広がり、志位氏が、比例近畿ブロック(定数29)の吉井英勝(大阪13区重複)、宮本たけし両候補らと支持を訴えると、波のような拍手がわき起こりました。

 宮本候補は「非正規雇用の増大など若者から希望を奪った自公政治を打ち破り、国民が主人公の政治を」と訴え。吉井候補は「唯一、規制緩和万能論の誤りを明らかにするなど、いうべきことをいう共産党を伸ばしてこそ政治を大きく変えられる」と力説しました。

 演説を聞いたデザイナーの女性(28)は、「どの党も耳あたりのいいことしか言わないので、民主党のマニフェストを読んでも不安。消費税を財源にするならよくないと思います。共産党は、軍事費を削って福祉などに回すといっていて、すごくいいと思います」と期待を寄せていました。

瀬戸・金田候補

 神戸・元町では、瀬戸恵子、金田みねお(兵庫3区重複)の両近畿比例候補と県内の小選挙区候補がせいぞろい。歩道をぎっしりと埋めた聴衆の前で、瀬戸候補は、「世界一高い学費を減免させましょう。国の責任で少なくとも小学校入学までの子どもの医療費を無料に」と訴えました。