2010年1月16日(土)「しんぶん赤旗」

インド洋派兵 撤収当然だが検証必要

志位委員長が指摘


 日本共産党の志位和夫委員長は15日、静岡県熱海市の党大会会場で記者団の質問に答え、インド洋に派兵されていた海上自衛隊部隊に撤収命令が出たことについて、「法律の期限切れになったのだから撤収は当然のことだ。私たちは憲法違反の活動としてただちに撤収することを求めてきた。実際、補給した油が何に使われてきたのかの究明はきちんとやる必要がある。イラク戦争に転用された疑いもあるので、新政権の責任で明らかにする必要がある」とのべました。

 同時に志位氏は、「ソマリア沖への派兵は続いている。この活動は武力行使につながる危険をはらんだものであり、やめるべきだ。海賊行為は警察行動で取り締まるための支援をやるのが筋だ。この撤収もあわせて求めたい」と表明しました。

 志位氏は、「(撤収命令は)国民の声の力だ。アフガン戦争に軍事的に後押しすることはアフガン問題の解決にも役に立たないという声をあげた成果だ」と指摘。民主党内で検討されているアフガニスタンへの民生支援について「民生支援は当然検討すべきだが、その際、アフガンに増派される米軍の活動とはっきり区分した形での活動にならないといけない。リンクした活動だと民生支援も軍事活動の一環になり、役にたたないし、逆に危険になってしまう」とのべました。