2010年5月9日(日)「しんぶん赤旗」

日本国民の声を伝えることができた

ワシントン 志位委員長が記者会見


 【ワシントン=西村央】日本共産党の志位和夫委員長は7日夜、ワシントン市内で記者会見をおこない、今回の訪米の全体をふりかえって、「日本国民の声を国際社会、アメリカに伝えることができたと思います」と述べました。

 一つは、「核兵器のない世界」を願う声です。志位氏は、核不拡散条約(NPT)再検討会議への参加、会議主催者、国連関係者、各国政府代表団との会談などをつうじて、被爆国・日本国民の悲願である核廃絶の願いを、国際社会に訴えることができたと語りました。とくに、「核兵器廃絶のための国際交渉の開始」という具体的な道筋を太く示す活動にとりくんだことは、重要だったと強調しました。

 いま一つは、「基地のない沖縄」を願う声です。とくに普天間基地問題が国政の重大な焦点となるなかで、4月25日の沖縄県民大会で示された「県内移設反対」の総意、この問題の解決の道は無条件撤去しかないという立場を、米国政府、議会関係者、米国社会に直接伝えたことについて、「『沖縄の声を伝える』という責任を、私たちなりに果たすことができたと考えます」と話しました。

 同時に、志位氏は、米国政府、米連邦議会議員などとの会談・懇談のなかで、今後も意見交換や交流を続けていこうということが確認されたことは重要だったとして、「今回の訪米は、この点でもささやかな第一歩ですが、大切な道を開いたと思います」と述べました。