2010年6月11日付「しんぶん赤旗」

日本共産党躍進のうねり北海道から

札幌市 志位委員長が訴え

大門・岡・はたやま・紙氏力強く訴え


 日本共産党の志位和夫委員長を迎えた演説会が10日、札幌市の月寒ドームで開かれました。

 大きな拍手に迎えられた志位氏は、参院選での日本共産党への絶大な支援を呼びかけ、「比例での5議席を絶対に確保するとともに、定数2の北海道選挙区でも、小笠原貞子さん、高崎裕子さん以来の伝統のある議席を、はたやま和也さんで取り戻そう」と訴えました。

 新内閣について、「鳩山前首相の下で行われてきた裏切りの政治は民主党政権の共同責任です。ところが、菅首相には、その自覚と反省がまったくありません」と厳しく批判しました。

 沖縄・米軍普天間問題では、首相が代わっても「県内移設」の日米合意が引き継がれ、菅首相もオバマ大統領にその実行を約束したことを指摘。7日に訪問した沖縄は「島ぐるみの深い怒りに包まれていた」と述べ、「アメリカと財界・大企業にモノが言えない政治を続けていいのか」との大争点を縦横に語りました。

 最後に、「アメリカにも、財界・大企業にも、国民の立場ではっきりとモノが言えるかどうか。この二つの試金石に合格しているのは日本共産党だけです」と述べて党躍進を訴えると、満場の聴衆は大きな拍手でこたえました。

 夕張市の女性(78)は「私の周りには、お金がなくて病院の受診を控える高齢者が増えています。弱い者いじめの政治、ごまかしの政治は許せません。頼りになる日本共産党に躍進してほしい」と話しました。

 演説会には、上砂川町の貝田喜雄町長から「混迷を続ける政局の打開に向け、日本共産党の果たす役割に大いにご期待を申し上げ、益々(ますます)のご活躍をご祈念申し上げます」とのメッセージが届き、ニセコ町の片山健也町長からも「信頼できる政治、安心して暮らせる政治の実現」に向け期待が寄せられました。

 紙智子参院議員は、政権が代わってからの変化として、真剣に将来のことを模索する国民各層と共産党の共同が広がっていると指摘。「旭川で開かれた森林シンポにパネリストとして参加した全森連会長の『100年、200年を見据えた山づくりに、1年、2年でクルクルと政策が変わっていたのでは』という話に感銘を受けた」と話しました。

 比例第2次候補として発表された岡ちはる候補は「待機児で苦しむ若いパパ・ママや、仕事がなく、演説していた私に『社会の底辺で生きている私を忘れないで』と話してくれた青年がいます。こんな社会を変えたいという思いでいっぱいです」と訴えました。

 はたやま和也参院選挙区候補は、矢臼別演習場での米海兵隊による実弾訓練で7回もの火災が起こっても、政府は抗議の声さえ上げていないと糾弾。「アメリカにきっぱりモノが言える議席がどうしても必要です」と力を込めました。

 大門みきし参院議員は「菅新首相は消費税増税で福祉予算を増やし、景気回復させると言っています。庶民増税で景気が良くなるわけがありません。消費税増税を阻止する論戦の最前線に立たせてください。外交も経済も行き詰まっている日本の政治を前に進めるために、日本共産党を躍進させてください」と呼びかけました。