2010年7月2日付「しんぶん赤旗」に掲載

「共産党、説得力ある」

埼玉 志位委員長訴えに学生ら共感

大門比例候補

埼玉 伊藤候補


 「日本共産党を伸ばして『増税なし』の結果をつくろう」――。日本共産党の志位和夫委員長は1日、埼玉県のJR川口駅前、同南越谷駅前でマイクを握り、大門みきし比例候補、伊藤岳選挙区候補とともに聴衆に支持と共感を広げました。

 川口駅東口では、宣伝カーをぐるりと囲むデッキの上に人の輪が広がり、高校生の2人からは「共産党、結構いいこと言うんだぜ」の声も。階段でも歩道でも大勢が演説に聞き入りました。南越谷駅前では、歩道がぎっしりと埋まり、駅ビルの中からもガラス越しに何人もの聴衆が熱い視線を送りました。

 消費税増税の道理のなさを説き明かし、「安心して増税反対の声を日本共産党に託してください」と訴えた志位氏。川口駅前では「選挙には興味を持たないようにしてきた」という蕨市の女性(27)も「初めて聞く話ばっかり。消費税を上げてもほとんどが法人税減税に使われてしまう話など、具体的な数字には説得力があった」と目を輝かせました。

 通りがかりで演説を最後まで聞いた日本大学の男子学生(21)=川口市=も、「増税は必要だと思っていたけど、志位さんの話を聞いて必要ないという意見にも説得力があると思った」と述べ、「メガバンクが法人税を払っていないのが本当なら、たしかに払わせる必要がある。共産党も選択肢の一つにしたい」と話しました。

 伊藤候補は、大企業減税と一体の消費税増税について、「負担をお願いする相手が間違っている」と強調。「消費税を上げるという菅(首相)さんと、上げるなという私、伊藤岳で、“かんかんがくがく”の対決を国会でさせてください」と訴えました。

 大門候補は、「お年寄りの医療費を無料にして一日も早く、お年寄りが安心してお医者さんにかかれるようにしよう」と訴え、盛んな拍手を浴びました。

 演説を聞いた蕨市の清水正好さん(67)は、「年金は少なく、消費税を上げられたら貯金を取り崩す生活になる。増税は先の話ではない。庶民の味方、共産党に頑張ってほしい」と語りました。