2010年6月29日付「しんぶん赤旗」に掲載

消費増税なしで財源つくれる

千葉で志位委員長が訴え

田村・さいとう両候補も


 日本共産党の志位和夫委員長は28日、千葉県の柏市・柏駅前、千葉市・千葉駅前、津田沼駅前で街頭演説し、大企業応援から国民生活応援へと政治の姿勢を大本から切り替えれば、消費税増税に頼らなくても社会保障と暮らしを支える財源はつくれると力説して、日本共産党の躍進を訴えました。

 「民主と自民には任せられない。共産党が何をいうのか聞いてみたかった」(千葉市の大学生)などと通りがかりの若者たちも次つぎに足を止めて聞き入り、聴衆はしきりに「そうだ」の声と拍手を送りました。

 志位氏は、この10年間で大企業がもうけを2倍以上に増やした一方で働く人の賃金は総額で1割も下がり、「大企業を強くすれば、その利益が国民に回り、経済が成長する」という自民党流の経済政策の破たんが明らかになったと語りました。

 菅直人首相の言う「第三の道」は消費税増税で財源をつくって法人税を減税し大企業を強くするものだと指摘し、「その正体は自民党流の政策の焼き直しです。自民党流の『第一の道』と『第二の道』を足したのが『第三の道』。1たす2が3になっただけです」と力をこめると、聴衆から「そうだ」の声が飛びました。

 大企業応援から国民生活応援への経済政策の切り替えを訴えた志位氏は、「財源は心配いりません」と強調。軍事費や、ゆきすぎた大企業・大資産家減税にメスを入れるとともに、大企業の過剰な内部留保と利益を雇用や中小企業に還元させれば経済が発展し、税収も生まれると展望を示しました。「政治の姿勢を大本から切り替えれば、消費税増税に頼らなくても社会保障と暮らしを支える財源はつくれます。安心して消費税増税ノーの声をあげようではありませんか」と呼びかけると、盛大な拍手がわき起こりました。

 さいとう和子選挙区候補は公開討論会の様子を報告し、「9人の候補者の中で憲法9条を守り抜くと主張したのは私だけです」と訴え。田村智子比例候補は「政治は病気を取り除くことはできなくても、経済的負担を取り除く支援はできる。医療・介護・教育・子育てにお金の心配のいらない日本をめざしましょう」と語りました。

 柏市在住の歯科医師(55)は、「消費税は今でも重い。倍になったら経営が成り立ちません。消費税増税分が大企業減税に消える、大企業はまともに法人税を払っていないという志位さんの話には驚きました。周りからも『えーっ』とため息のような声がもれていました。話を聞けてよかった」と語りました。