2009年4月28日(火)「しんぶん赤旗」

平和めぐる情勢2つの側面見すえ

今後の活動強化へ

全国革新懇が代表世話人会


 全国革新懇は二十七日、都内で代表世話人会を開き、焦点の政治情勢と、今後の活動の強化方向について討議しました。日本共産党の志位和夫委員長が出席しました。

 情勢討議では、平和をめぐる問題で、オバマ米大統領による核兵器廃絶発言など、新しい変化が現れている面と、一方で日米軍事同盟強化、日本の海外派兵体制推進では、危険な動きが強まっている面、この二つをよく見て対応していくことが大切だとの意見が出されました。

 出席者からは、オバマ発言は、米国が初めて、核兵器廃絶を国家目標にすると明言したものであり、大いに歓迎すべきものだとの声が相次ぎました。同時に、廃絶のための交渉を速やかに実現させる国際的な運動が求められていることや、「いま、核兵器廃絶署名への反響はすごい。運動を推し進める時だ」などの意見がありました。

 一方、日米軍事同盟強化では、グアム「移転」協定、「海賊対処」派兵新法案の問題に加え、憲法審査会の規程づくりと集団的自衛権に関する憲法解釈変更の動きが急浮上していることに警戒心を高めるべきだとの意見が相次ぎました。とくに「海賊対処」派兵新法案については、「自衛隊派兵の恒久法の原型ともいえるものだ」との意見も出て、廃案への決意を固め合いました。

 雇用問題では、この間、全労連が主催した「派遣切り」でたたかう労働者の交流会と、日本共産党の交流講座が連続して開催され、いずれも、組合に結集してのたたかいの状況や決意が生き生きと語られ感動的なものだったことが報告され、労働組合の違いを超えた共同を広げることなども含めて、運動の継続的な発展の重要性がこもごも語られました。

 今後の革新懇運動については、今月十一日に地域・職場・青年革新懇が八百に達したことの教訓として、@都道府県革新懇事務局の体制を賛同団体の協力も得て強化することA民主的政権の受け皿づくりの観点からの日本共産党の構え―が重要だと指摘されました。各地での革新懇主催のシンポジウムや講演会の成功、「全国革新懇ニュース」の拡大の経験に学び、これらの分野でも取り組みを強化することが確認しました。