2011年7月17日(日)「しんぶん赤旗」

新しい政治ひらく多数派を

全国革新懇が総会

30周年確信に 飛躍のとき


 結成30周年を迎えた全国革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)は16日、東京都千代田区の日本教育会館で第31回総会を開きました。3・11大震災・原発事故をうけ新しい政治を探求する巨大なうねりが起きているなか、全国革新懇は平和・民主主義・生活向上の「三つの共同目標」を掲げ、草の根から政治を変える国民多数の合意をつくり、飛躍をかちとろうと呼びかけました。日本共産党の志位和夫委員長(代表世話人)が「新しい情勢のもと、新しい対話と共同を広げよう」と題し記念講演しました。


写真

(写真)結成30周年を迎えた全国革新懇の第31回総会=16日、東京・日本教育会館

志位委員長が記念講演

 「報告と提案」で関本立美代表世話人は「新しい情勢のもと、新しい対話と共同が広がっている。飛躍をかちとる決意を固めたい」と述べました。

 討論では、大震災からの復旧・復興の先頭に立つ革新懇や原発立地県の革新懇の経験が紹介され、会場は共感の拍手に包まれました。岩手県の釜石地域革新懇の代表は、自宅が津波で流される中、体育館での避難所生活をしながら「一人革新懇もある」と奮起し、県に100項目以上の要望を届けた活動を紹介し、復旧・復興への決意を語りました。

 佐賀県革新懇の代表は、九州電力玄海原発の再稼働をめぐる「やらせメール」での日本共産党と「しんぶん赤旗」の追及で県民世論が激変していることを指摘。その背景に県民の圧倒的な原発ノーの声があると述べました。静岡県革新懇の代表は、浜岡原発廃炉を求める署名やパレードに大きな反響があり、県民は世論が広がれば政治を変えられることを学んでいると述べ、23日の静岡県大集会をかつてない規模で成功させる決意を表明しました。

 青年革新懇の発言も相次ぎ、今月結成されたヒロシマ青年革新懇の代表は、語って学んで遊ぶことを目的に結成し、会員が20人を超え、あっという間に最低限目標の30人に近づいたと生き生きと語りました。

 総会には247人が参加。最後に「原発からの撤退と新しい政治を求める国民的な共同をすすめましょう」とのアピールを拍手で確認しました。


 革新懇 1980年、当時の社会党(現社民党)が革新に背を向ける方針をとるなか、無党派の個人・団体が、政党としては唯一革新の立場を貫く日本共産党とともに、「国民が主人公」の新しい日本への国民的共同をめざして生み出した組織。全国革新懇は全都道府県に組織が結成された81年5月に誕生。現在、構成員450万人、地域・職場・青年組織793(7月14日現在)を擁しています。