2011年8月19日(金)「しんぶん赤旗」

「大連立」大義みえず

野田財務相発言 志位委員長が指摘


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=18日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は18日、国会内で記者会見し、記者団から、民主党代表選に立候補しようとしている野田佳彦財務相が民自公の「大連立」を呼びかけていることについて問われ、「国民からみると、何のための大連立なのか大義の旗印がまったく見えない。ただ数が足らなくて国会運営が大変だから集まれというだけのものだ」と述べました。

 その上で、民主党と自民党などが実際に進めようとしているのは、両者に違いがない消費税の増税、環太平洋連携協定(TPP)の参加検討、沖縄への米軍新基地の押し付け、原発を維持し続けることだと指摘し、「国民の利益に反した政治を力まかせに進めるということにほかならない」と批判。「しかし、こうした目標を公然と掲げているわけでもない。だから、国民からみると何のための大連立なのかということになる」と述べ、国民不在の「大連立」の動きを批判しました。