2012年6月15日(金)

消費税増税 廃案に追いこもう

民自公の密室談合許すな 共産党、全国で宣伝

東京・新宿 志位委員長訴え


 民主、自民、公明による増税談合を許すな!―消費税増税法案の採決をめぐり緊迫するなか日本共産党は14日、早朝から駅頭や街頭などで全国いっせい緊急宣伝。東京・新宿駅西口では志位和夫委員長が密室談合による大増税阻止を訴えました。国会では日本共産党など野党6党が密室談合反対・増税法案を廃案にせよと3党に申し入れ。超党派の国会議員や幅広い諸団体が強行採決反対の集会を開くなど増税談合勢力との激しいつばぜりあいとなっています。


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(写真)民自公3党の談合による消費税増税は許さないと行われた緊急宣伝。車上から訴えるのは志位和夫委員長=14日、東京・新宿駅西口

 志位委員長は同日夕、サラリーマンや若者が行き交う東京・新宿駅西口で演説に立ち、「民意にそむき、公約を裏切る消費税増税法案は廃案に追いこむまで力を合わせましょう」と訴えました。

 演説のなかで志位氏は、▽増税反対の世論に真っ向から背き、公約を土足で踏みにじる「増税談合」▽後期高齢者医療制度の廃止など国民への公約を最後に残ったひとかけらまで投げ捨てる「社会保障改悪談合」という法案をめぐる二つの重大な動きがはっきりしたと指摘。「国民の暮らしにかかわる大問題を、特定政党の『談合』で決め、国会に問答無用で押し付けるのは、国会を形骸化し、議会制民主主義を蹂躙(じゅうりん)するものです」と厳しく批判しました。

 そのうえで、志位氏は(1)暮らしと経済をどん底に突き落とす(2)財政危機をさらに深刻にする(3)貧困と格差の拡大に追い打ちをかける―という国会論戦を通じて浮き彫りになった消費税増税の「三つの害悪」をくわしく報告。

 志位氏は消費税に頼らない別の道―党の「社会保障充実と財政危機打開の提言」を大型パネルも駆使しながら示し、「消費税大増税は暮らしも、経済も、財政も、社会も壊す先のない道です。消費税増税反対、法案は廃案に―この声を広げに広げぬきましょう」と呼びかけました。

 足立区から来た男子大学生(19)は「来年有権者になるので政治に興味があって立ち止まって聞いた。説得力があって、弱者の立場に立っていると思った。明日どうなるか分からない弱者と、年収1億円以上の人が同じ税金とは不公平だと感じた」と語っていました。