2012年11月27日(火)

総選挙 日本共産党が改革ビジョン

志位委員長が発表


 日本共産党の志位和夫委員長は26日、党本部で記者会見し、「60年続いた『自民党型政治』のゆがみを断ち切り、『国民が主人公』の新しい日本を―『提案し、行動する。日本共産党』の躍進を訴えます―」と題した総選挙政策「日本共産党の改革ビジョン」を発表しました。小池晃政策委員長が同席しました。

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(写真)記者会見で総選挙政策を発表する志位和夫委員長=26日、党本部

 総選挙政策は、3部構成。第1部は総選挙にあたっての日本共産党のアピール(訴え)、第2部は党が掲げる10項目の改革ビジョンの内容、第3部で国民の選択にたる政党らしい政党―日本共産党の躍進を呼びかけるものになっています。

 志位氏は、「経済提言」や「即時原発ゼロ提言」など、党がこの間発表してきたさまざまな政策提言にふれながら、「日本共産党は、国政が直面する熱い焦点で解決策を示してきました。この『改革ビジョン』はこれまでの政策提言を集大成するとともに、情勢の進展にそくしてさらに発展させたものになっています」と強調しました。

 会見のなかで志位氏は、「アメリカいいなり」「財界中心」の二つのゆがみ―「自民党型政治」に縛られ、そこから抜け出す意思も立場もなかったことが民主党政権の失敗の原因だと指摘しました。「60年間続いた『自民党型政治』はいよいよ行き詰まり、耐用年数がつきました。このゆがみを断ち切る本物の改革にとりくむときがやってきました」と語り、“自民党型政治か、日本共産党か”という総選挙の真の対決軸を明らかにしました。

 デフレ不況、消費税、原発、TPP(環太平洋連携協定)、震災復興、教育、安保、領土、政治改革、憲法という10項目に及ぶ改革ビジョンの中心点を端的に示したうえで、今回の総選挙について「政治姿勢と政策が政党を選ぶ基準になりますが、それとともに政党のあり方が問われます。どの党が、政党らしい政党か、一票を入れて安心な政党なのかが問われてきます」と述べました。

 日本の前途を開く綱領を持ち、草の根で国民と結びつき、平和を破壊する逆流とたたかい、1世紀近い歴史で試された日本共産党の姿を示し、「安心して日本の未来を託せる政党だということを大いに訴えていきたい。(改革ビジョンを)国民のみなさんに大きく広げて、議席の倍増を必ず果たしたい」と表明しました。

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