2012年12月13日(木)

「本物の政党」を選ぼう

志位委員長の訴え


 日本共産党の志位和夫委員長が12日、岡山市、広島市で遊説を行ったさい、悩み、模索している有権者に向け心を込めて訴えた演説を紹介します。


願いを裏切られた有権者の悩みと模索に応える政党はどこか

 多くの有権者のみなさんが、どこに入れたらいいのか、迷っている方が多いのではないでしょうか。真剣に模索し、悩んでおられる方が多いのではないでしょうか。私は、それには理由があると思います。

 2005年の総選挙、小泉内閣での「郵政選挙」というのがありました。「郵政民営化に是か非か」、これで選挙やったわけですが、その結果、自民党が大勝して、「小泉チルドレン」といわれる人たちがたくさんできました。しかし、その結果、「貧困と格差」がひどくなって、日本の社会がぼろぼろになったではありませんか。

 前回、2009年総選挙では「政権交代」が大きな争点とされました。民主党政権が生まれました。多くの国民は、「政治を変えてほしい」、その願いを託したと思うのです。しかし、みなさんの願いをことごとく裏切ってきたのが、3年4カ月の民主党政権のみじめな失敗でした。あのときも、「小沢チルドレン」とか、「小沢ガールズ」とかいわれる人がたくさん生まれたけれども、日本の政治はよくならなかった。

 みなさん。このような体験をされてこられた有権者からすれば、今回の選挙で悩むのはあたりまえです。「仏の顔も三度」というではありませんか。ですから、みなさん、今度はどうか、みなさんの選択に足る「本物の政党」を選んでいただきたい。よく事実を見極めて、「本物の政党」を選んでいただきたいと心から訴えたいと思います。(拍手)

根っこが腐っている日本の政治を大本から正す

 みなさん。2005年の選挙も、2009年の選挙も政治は変わると思ったのに、もっとひどくなった―それは日本の政治そのものの根っこが腐ってきているのではないでしょうか。

 消費税増税、原発の再稼働―みなさんがあれだけ「やめてくれ」といったのにもかかわらず、強行した根っこには「財界中心」という政治のゆがみがあるのではないでしょうか。

 沖縄のみなさんがあれだけ反対しているオスプレイの配備を強行し、TPP(環太平洋連携協定)に暴走する、根っこには、「アメリカいいなり」という政治のゆがみがあるのではないでしょうか。

 この「二つのゆがみ」を大本からただして、日本の政治を「国民が主人公」の新しい政治に切り替えようといっているのが、日本共産党です。(拍手)

 90年の歴史で試され、21世紀の未来を安心して託せる政党が、日本共産党です。

勝負はこれから―残る3日間のがんばりで必ず勝利を

 みなさん。残る3日間のたたかいになりましたが、「勝負はこれからだ」と、私たちは考えております。最後の最後まで力を尽くしたものが、勝利をつかめると心得て、共産党は頑張りぬきます。どの党ならば日本を良くできるかと真剣に考えておられるすべての有権者のみなさんに、声をとどけきります。(拍手)