2012年12月11日付「しんぶん赤旗」に掲載

議席倍増何としても

比例候補 気迫の訴え


 各党・各候補が激しく争う総選挙(16日投票)は、終盤に突入しました。東京、南関東、北関東各ブロックの、日本共産党衆院比例候補は、この冬一番の寒さとなった10日、街頭から「何としても議席倍増を」と気迫を込めて訴えました。

安全優先の公共事業に

南関東 志位・はたの氏

甲府

 甲府市のJR甲府駅前で開かれた街頭演説では、志位和夫委員長が「南関東ブロックも大激戦です。日本共産党と書いていただく方を広げに広げて、私と、はたの君枝さんを国会に送っていただき、コンビで働かせてください」と訴えました。寒風が吹き荒れるなか、訴えに足を止めた青年が聞き入り拍手を送るなど、注目を集めました。

 はたの君枝南関東比例候補は、中央自動車道笹子トンネル事故直後、党大月市議が現場にかけつけ、自身も現場を視察したことを紹介。「危険が現場から指摘されていたのに後まわしにされていた。(崩落事故は)利用者の安全より利益を優先させた結果です」と指摘。「大型開発でなく、くらし最優先・地域密着の公共事業に変えることが大切です。志位委員長とともに国会で働かせてください」と訴えました。

 うえむら道隆(山梨1区)、渡辺正好(2区)、花田仁(3区)の各小選挙区候補も支援を訴えました。

 甲府市の田中克子さん(64)は「志位さんの話で、各政党、各政治家の状況がよく分かりました。『今やらないでいつやるの!』という気持ちで、マスコミの予測に惑わされず、比例の議席倍増へ頑張らなきゃ」と話しました。北杜市から後援会の仲間と聞きにきたという川畑千佳子さん(68)は「自民や維新は、きな臭く、勝ったら何でもやるぞという怖さを感じます。こういう時こそ共産党が選挙で伸びて頑張らないといけない」と語りました。

小田原でも訴え

 はたの君枝衆院南関東比例候補は同日早朝、神奈川県小田原市のJR小田原駅前で「今度こそ比例2議席を勝ち取らせてください」と力強く訴えました。

 消費税増税の問題ではたの候補は、消費税増税ではなく、大企業の内部留保260兆円を社会に還流させ、経済を元気にして税収を増やすと説明。「みなさんの暮らしと命がかかった選挙です。なんとしても勝たせてください」と訴えました。

 ビラを受け取り、はたの候補と握手した南足柄市の井上テツ子さん(74)は「年金だけでは暮らしていけないからと働いているのに、消費税を上げられたら大変。私たちじゃなくてお金をもっている人たちから(税金を)とってほしいわ」と話しました。

不況抜け出す道を示す

東京 笠井氏

 笠井亮衆院東京比例候補(前衆院議員)は、東村山、西東京、武蔵野、三鷹の各市に入り、党の政策と総選挙での躍進を訴えました。田無駅前では、強風がふくなか、ビラを受け取って話を聞く人、拍手を送る人たちがいました。

 笠井氏は、財界やアメリカの圧力で国民の声を無視し、オスプレイの配備や消費税増税を強行してきた古い自民党型政治の転換が必要だと述べました。

 デフレ不況から抜け出す道として▽消費税増税の中止▽労働者や中小企業を応援する政治の実現を提案。「大企業の内部留保260兆円の一部でも賃上げや下請け単価の引き上げとして還元すれば、消費が拡大し、不況は打開できます。こういう提案ができるのは、日本共産党が大企業・財界からお金をもらっていないからです。安心して消費税増税に反対してください。共産党の躍進で、増税勢力に審判を下しましょう」と訴えました。

 通りがかりに話を聞いた武藤佳苗さん(39)は「日本共産党は具体的な政策を語っていて良い。(企業団体献金など)お金をもらっていないから、ものが言えるということに、納得しました」と話していました。

9条守れの願い託して

北関東 梅村氏

 梅村さえこ衆院北関東比例候補は、埼玉県北部地域を駆けめぐり、午後5時には熊谷駅北口で、紙智子参院議員の応援を受けて街頭演説しました。

 梅村氏は「暮らしを守るには共産党を伸ばすことが一番の確かな道です」と語りました。憲法改悪を主張する自民党などを批判するとともに、共産党が90年間、反戦・平和を貫いたことを紹介し「平和の願い、憲法9条守れの願いを、日本共産党に託してください」と力を込めて呼びかけました。

 紙議員は「自民党型政治の根っこにある財界中心、アメリカいいなりを変える気があるかどうかが政党を見極める試金石です」と指摘。日本共産党が原発マネーと無縁だからこそ原発問題を追及できること、震災被災者救援に全力をつくし、被災者の声を政治に届ける草の根のネットワークがあることを語り、「何としても伸ばしてください、勝たせてください」と訴えました。

 大野たつお衆院埼玉12区候補もマイクを握りました。