2013年4月5日(金)

無条件返還が解決の道

嘉手納基地以南、志位委員長が会見


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=4日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は4日の記者会見で、沖縄・米軍嘉手納(かでな)基地以南の米軍基地の返還問題について見解を問われ、「無条件で、丸ごと返還するというのが当然のやり方です」と述べました。

 このなかで志位氏は返還をめぐって二つの問題を指摘しました。

 一つは、辺野古(へのこ)「移設」と嘉手納以南の返還をリンクさせるやり方です。

 志位氏は「辺野古『移設』を進める代わりに嘉手納以南を返還するというやり方で、(米軍の)新基地を押し付けるのは絶対に許されません」と強調しました。

 もう一つは、嘉手納以南の基地返還の多くに「県内移設条件」を付けていることです。

 志位氏は1970年代に決まった那覇軍港の返還が、“浦添市に軍港を移す”という県内移設の条件を付けたために約40年たっても返還されていない実態に言及しました。「こうしたやり方では解決しないのは明らかになっています。嘉手納以南の基地は無条件で、丸ごと返還し、そして普天間(ふてんま)基地も無条件で返還する立場にたたなければこの問題は解決しません」と語りました。